第七十六話 ページ26
私は早速質問した
あの日、私のストーカーに会ったのか
「いや、残念ながら逃げられてしまって
その時にある二人に話しかけられて」
それはセイバーから聞いた話と同じだった
そうか、見てないのか
ほっとする自分に嫌気が差す
それはつまり彼に自分の穢れたところを
見せなくて済んだことに対するものだ
でも、本当によかったのかもしれない
紫崎くんが巻き込まれなくて本当によかった
「？ どうしてそんなにホッとしてるんだ？」
『柴崎くんが危ない目に遭わなくて
よかったな、って』
「ーーーー……そうか」
ーー？なんか元気がないような？
ちょっとだけ気まずい雰囲気になったが
食べ終わる頃にはいつもの彼に戻っていた
…………本当に、気の所為、なのかな？
＊
今日は寄るところがある
訳あってハイドも一緒だ
霊体化して着いてきてるはず
ーーー大丈夫だよね！いるよね！？
なんて心の中で呟いても伝わるはずがない
確か、この辺りの家…………
ーーーーーーーはっ？
えっと、私は今、夢でも見てるのだろうか？
なんだこの豪邸は……
あの人、お金持ちだったのか
チャイムはこれか？
とりあえず押してみると、ザザっと音がしたあと
聞いたことのある声が響いた
「どなたですか？」
『あ、あの……アサシンのマスターです』
しばらく黙った後、"あー"と声を漏らす
どうやらーーーー
「今日だったけ？忘れてたわ」
やっぱり……なんとなく
今の反応で予測できてしまった
当たらないで欲しかった
「マスター！あの美少女来ちゃった系！？
うひょー！！」
「ま、とりあえず入れば？玄関の方で待ってて」
プツリと切れた後
玄関までの道の入口が開かれる
ーーーーさっきライダーの声があった
しかもなんでだろう
こう、鳥肌が全身立ってる感じ
「あいつ、なんでサーヴァントなんか
やってんだ？」
ハイドの嫌味が飛んできた
私に言われても困る
とりあえず中に入ろう
ーーーーあれが入口でいいんだよね？
＊
中に入ると目の前に大きな階段があった
なんだ、ここは……間違いなく場違いな
私が居ていい場所じゃない
階段の上の方に彼はいた
「ようこそ、僕は遠坂ナギ。よろしく
アサシンのマスター、橘A」
彼の言葉に私は驚いた、どうして私の名前？
「色々聞きたそうな顔してるな」
そりゃあ……そのために来たのだから
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まな★★(プロフ) - ゆきさん» コメントありがとうございます！そのように思って頂けて嬉しいです！ (2019年4月4日 12時) (
レス) id: 5821fa07da (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 橋さんの心の在り方に感動しました。私もこのように在りたいです。 (2019年4月4日 10時) (レス) id: cbcf733df5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まな★★ | 作成日時：2019年2月21日 10時
