第九十九話 ページ49
アーチャーside
「あーあ……全く考えなしだなぁ
でも僕、真剣勝負とかやってみたいな」
銃を構えながら焦点を合わせる
だが、そう簡単に死なれてはつまらない
そんな考えを巡らす中
「おい、仕留めたか？」
マスターにはそんな気は微塵もない
さっさと終わらせて帰りたい
そんな雰囲気を醸し出していた
「ね、ねえ！本当に大丈夫なんでしょうね！？」
ランサーのマスターは相変わらず取り乱してばかり
マスターとしての経験不足
ランサーの自由にさせてたからな
仕方ないのかもしれないけど
こんな人と組むのはどうかと思う
まあ知り合いらしいから
都合がよかったんだろうけど
もうひとつは彼女はただ生き残りたいから
聖杯に願うことがないのだ
一方で僕のマスター
彼は魔術師としてその悲願を求めていた
なんだっけ？根源に至る？
そんな神秘の現象みたいのだとか
だから必ず勝たなければいけない
そんな意志を抱いているのだ
だからこそ邪魔するものには容赦がない
今日の襲撃はセイバーとライダー
その二組だと思っていたが
イレギュラーのお客、アサシンのマスター
まさか君だったなんて……
うーん、彼女とはあまり殺し合いたくないな
僕のマスターと違って銃に興味持ってくれたし
印象が薄いからもしかして覚えてないかな？
ーーーまあそれは置いといて
なんでここに来たんだろ？
まさか、セイバーたちと組んだのか？
囮役？それとはまた違う気がするけど
ランサーは今ライダーの相手をしてるし
セイバーたちの姿は見当たらないし
さてさて、どうするかな
三対二ってちょっと勝てる気しないよね
「……アサシンのマスターか」
「ええと、確か。キャスターたちを倒した子よ」
……戦いでは全く役に立たないけど
そういうのでは役立つから不思議だよね
たまたま目にした訳ではなく
キャスターの動きが不審だったから
見張っていただけのこと
運がいいのか、それとも
キャスターに見逃されていたのか
どちらにしろ悪運が強いということで
「……アーチャー、ライダーをすぐさま始末しろ
アサシンは勝手に判断しろ」
「ふーん、セイバーはどうするんだい？」
「今でも姿を見せねぇってことは
狙いは俺たちじゃねぇ……別の何かだ」
……別の何か、ねえ？
まあ、マスターが命令するなら
それを実行するまでさ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 20人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まな★★(プロフ) - ゆきさん» コメントありがとうございます！そのように思って頂けて嬉しいです！ (2019年4月4日 12時) (
レス) id: 5821fa07da (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 橋さんの心の在り方に感動しました。私もこのように在りたいです。 (2019年4月4日 10時) (レス) id: cbcf733df5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まな★★ | 作成日時：2019年2月21日 10時
