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「わ、私?」


な、なんちゃって?


と付け足したが


カルマはすぐに"うん、正解"と返した


呆気に取られ、顔が熱くなる


業「あれ?顔が赤いよ?A」


ニヤニヤと笑うカルマ


私の表情を見て楽しんでいるのだ


うっ……なんか恥ずかしいし、悔しい


というか、本当に正解なのか?


私の表情を見て楽しんでるだけなんじゃ?


業「で、返事は?」


「え?」


カルマは呆れたようにため息をつく


そして顔を隠すようにして


聞こえるか、聞こえないかのような声で


業「俺と付き合ってくれますか?」


それは何時になく真剣な声で


真っ直ぐと純粋な目でこちらを見ていた


ああ、だけどなんか少しだけ悔しい


こうも簡単にドキドキしてしまうなんて


それそれで簡単に落ちる女だと思われたくない!


「二年……」


業「ーーーえ?」


「高校生活!二年で!私を好きにさせたら!
付き合ってあげる!」


私は何を言ってるのだろう


なんでこんなに意地を張っているのだろう


それはよくわからなかったけど


今から関係が変わるのは少しだけ怖かった


指をさしたまま時間が過ぎていく


そろそろ返事を返して欲しい


するといきなり彼は吹き出した


そして腹を抱えて大笑い


なにがそんなにおかしいんだよ!!!


わかってるよ!私が変だって!


夢見がちだってわかってるっての!


「カルマがこの二年で私を飽きる
可能性だってあるでしょ。だからーーー」


私はそれを見極めたいのだ


それでも私を好きでいてくれるのか


試すような真似かもしれない


だけど本当に好きでいてくれる相手じゃないと


私は不安に捕らわれてしまうから


業「それってさ、もう俺の事
好きなんじゃないの?」


"なっ"と声をあげてしまった


違う、いや違くはないけど!


「この好きが……恋かなんて」


私、わかんないし


やっぱり時間が欲しい


私は確証が欲しいのだ


業「わかった。だけど覚えておいてーーーー
だから、覚悟しておいて」


そういってイタズラ顔で笑った


ーーーーああ、もう何時になっても敵わないな……


【俺が好きなのはAだけだよ】


覚悟、しておかないと


心臓が持たなそう

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作者名:まなさん★★ | 作成日時:2018年12月30日 20時

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