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第十話 ページ10

つまりとんでもないものに


巻き込まれたのはわかった


「どうやら君だけでなく
他のマスターも同様みたいだね」


『うーん…どうだろ?聖杯戦争のことを
知ってるようなことを言ってた人がいたけど』


ジキルは急に真剣な顔になる


彼いわくその人物は"魔術師"かもしれないと


気をつけた方がいいと言われた


彼が言うのだからそうなのだろう


それにしてもこの開催者の男は


一体何を考えているんだか


無理矢理私たちを参加させて……


「無理矢理ではないよ。聖杯が君たち
マスターを選んだのさ」


え?どういうこと?


「一般人であっても魔術回路がなければ
サーヴァントを召喚できないんだ」


魔術回路?


なんかもう頭がパンクしそう


後日詳しく話すことになった


「ところで、Aには何か叶えたい
願いはあるのかい?」


ーーーー願い?


ああ、そうか聖杯を巡るからか


………私の願いは昔から変わらない


『………ないよ。私に願い事なんて』


私は今叶えようとしてる最中だから


聖杯に"また"頼るなんてことはしてはいけない


そもそも聖杯は私の願いなど叶えやしないだろう


「それじゃあ、これから考えていこう
目標があった方が頑張れるだろう?」


『………アサシン、貴方は?』


「え?」


『貴方の願いはなに?』


私の質問に対して彼は曖昧な態度をとった


どうやら言いたくないみたいだ


『………言いたくないのね』


「ごめん」


『謝らないで。言いたくいないなら
仕方ないでしょ』


私はそう言って立ち上がった


明日も学校があるのだ、早く寝てしまおう


「作戦会議とかしなくていいのかい?」


『………ごめん。明日帰ってきてからでいい?
もう眠くて……』


「あ、いや…引き止めてごめん」


自分の部屋に行こうとして


あることに気づく


『アサシン寝るところはどうする?』


「ああ、サーヴァントに睡眠や食事は必要ないよ」


そういうものなのか


…………でもご飯くらいは


お腹がすかなくても


食べた方がいいのでは


一応、明日準備しとくか


『じゃあ、先に寝るね。おやすみ』


「ああ、おやすみ」


…………今日も疲れた


引越して二日目…


これから大丈夫なのか、私


とにかく…この聖杯戦争で


彼が召喚されていないか


確かめないと………


やっと……私の願いが叶うかもしれないんだ


「……………」

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まな★★(プロフ) - ゆきちゃんだぞさん» ありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです!! (2019年4月1日 20時) (レス) id: 1e0fa89d62 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきちゃんだぞ - とっても面白いです!がんばってください!!! (2019年4月1日 13時) (レス) id: cbcf733df5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まな★★ | 作成日時:2018年12月29日 13時

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