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第五話 ページ5

『…………………』


タイムリミットが近づく


私は本当に……"あの人"に会えるのだろうか


期限があるのを知って生きる意味なんて…


いや、それは考えてはダメだ


生きているからこそ作り出せるものがある


例え高校生だろうと何かを残せるかもしれない


何か創り出せるかもしれない


それが彼の重宝するものだから


ネガティブな考え方を捨てて


焼きそばパンにかじりつく


そのとき右手に痛みが走った


静電気のようにバチバチとした感覚


思わず手を抑える


『また、か………』


確か、手の甲あたりに……


だが特に何も問題は無い、傷跡もない


丁度、夏に入り始めた頃から


時折、痛みを感じるようになった


…………嫌な感じがする





学校から帰り、着替えて


10分ほど歩いたところのスーパーに行き


今日の夜ご飯と明日のお弁当のおかずを考える


材料を買い終えて家に帰り、カレーを作る


夜ご飯を食べた後、宿題をしてお風呂に入る


『………深夜0時に教会か』


教会は少しだけ街から外れている


ここから歩いたら一時間かかるかな


自転車で行こう


連れ去らうなんて冗談じゃない


自分から行って文句言ってやるんだから


不安を隠すようにそう決意した





自転車に乗り、約四十分


夜十一時五十五分に教会につく


少しだけ街灯が少なかったな


帰り道が心配だ


「お待ちしておりました」


感情のない声が聞こえた


そこに立っていたのは無表情の少女


といっても私と歳は近そうだ


「お名前は?」


少しだけ警戒しながら自分の名前を告げる


"橘A様ですね
こちらにご案内致します"


そういって深くお辞儀をした後


教会の中へ入っていこうとする


着いてこい……ってわけか


私は戸惑いつつも彼女に着いていく


教会の中に入るとすぐに


彼女はあるものを取り出して私に差し出す


それは顔を全て隠すための仮面だった


『これは?』


「今回のみ特別に用意させて頂きました
他の参加者に顔を見せない為です」


………私以外に参加者がいるのか


イベントの内容は聞いてないが


少しだけ私と同じ境遇の人がいたのだと安心した


ある部屋に案内される


ロウソクだけが灯りとしてつけられている


薄暗い部屋の中何人か人がいた


私を含めて七人


私だけでなく他の人たちも仮面をしていた


服装はよく見えないが


年代は関係なく集められたらしい


「やっと揃ったか」

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まな★★(プロフ) - ゆきちゃんだぞさん» ありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです!! (2019年4月1日 20時) (レス) id: 1e0fa89d62 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきちゃんだぞ - とっても面白いです!がんばってください!!! (2019年4月1日 13時) (レス) id: cbcf733df5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まな★★ | 作成日時:2018年12月29日 13時

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