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第三十一話 ページ31

貴方side


すごい速さでどこかに向かっている


風が止まった瞬間


思わず閉じてしまった目を開いた


目の前には不思議な少女がいた


少女と、言っていいのだろうか


でも、確かなことは


彼女が"サーヴァント"だということ


私は彼女に首を掴まれて宙に浮いている


足元がすかすかなのって


こんなにも不安になるものなのか


目だけを動かして地面を見ようとした


下は崖だった


地面は見えるものの


ここから落ちて助かる気がしない


「なんだ?抗わないのか?つまらん
獲物は動いているのを狩ることが
本能の楽しみだと言うのに」


彼女のクラスはなんだろうか?


素手?いや、肉球がついてる手?


まずアサシンはない


セイバー、ランサー、アーチャーは


当てはまらないだろう


ライダーはさっき会った


キャスター?いや


そのクラスは魔術を得意とするもの


なら、バーサーカーか!!


「ふむ?こういう状況に置かれても
考え事とは呑気なものなのだな?」


だが、彼らは狂化されることによって


理性を失うはずでは?


「む、なんの返答もないとはキャット悲しい」


『貴方の、マスターは』


首を掴まれているため苦しい


だが、確認しなければいけないと思った


彼女は興味深そうにこちらを見つめる


『こんなっ…マスター殺しを…やって、るの?』


彼女は真っ先にマスターを狙った


サーヴァントではなくマスターを


「ご主人様の命令ではない
ご主人様を悪く言うやつは敵だ」


首にさらに圧力がかかる


息が、出来ない


「おっと…首を締め付けた跡をつけては
事故死に見せられないのであった
危ない、危ない」


ーーー事故死?


首から痛みが、手の感触が消えた


それと同時にそのまま体が落ちていく


ーーーーああ…私、死ぬんだ


すんなりと受け入れてしまった私は


そのまま意識を手放してしまった


別に死にたいって思ったわけじゃない


諦めたわけじゃない


どうしようもないから


受け入れてしまっただけなんだ



ジキルside


やっとマスターの姿を捉えることが出来た


だが、その瞬間


バーサーカーは彼女から手を離す


「有無、呆気なかったな」


そういうと去っていた


そんなこと気にしてる暇はない!


マスターを助けなくては!


だけど間に合うのか!?


僕は崖から飛び降りて彼女に手を伸ばす


声をかけようにも彼女は瞳を閉じている


気を失っているのだろう

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まな★★(プロフ) - ゆきちゃんだぞさん» ありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです!! (2019年4月1日 20時) (レス) id: 1e0fa89d62 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきちゃんだぞ - とっても面白いです!がんばってください!!! (2019年4月1日 13時) (レス) id: cbcf733df5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まな★★ | 作成日時:2018年12月29日 13時

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