第二十六話 ページ26
あれ？羨ましそうに見てたから
そうだと思ったんだけど違った？
「本当に！本当にそう思う！？」
今度は勢いよく喰いついてきた
私は"う、うん"と驚きながらも返事を返す
「"私なんかでも"なれる！？」
"私なんか"
彼女は何かコンプレックスでも
抱いているのだろうか？
『…絶対とは言いきれないけど、貴方が
目指したいって言うなら、きっとなれますよ
だって…貴方いますごく輝いてるから』
素直な感想だった
初対面の人に何を言ってるんだろうとは思った
だけど本当に眩しいくらいに
彼女の表情は生き生きとしていた
「そう、そうよね！ありがとう！子猫！」
…………ん？子猫？どうして子猫？
「あ、そうだ！貴方なんて名前なの？」
『私？橘A』
「そう！よろしくねA！私はエリザ…
あー違う違う…えっとエリカっていうの！
今日から貴方は私の専属マネージャーね！」
…………え？
そういうとスキップして帰って行った
ーーーー今一体何が起きたの？
というか専属マネージャーって
そんなふうになるんじゃないと思うんだけど
自己満足して行ってしまった
というか、専属マネージャーといっても
どうやって会うつもりなのだろう？
まあこの街だったら
どこかで顔を合わせるかもしれないけど
と、そのときジキルが戻ってきた
"おかえり"と言おうとして固まった
ジキルの表情がいつになく真剣だったから
『どうしたの？』
「いま近くでサーヴァントの気配を
感じたんだけど。君は何か感じなかった？」
えっと……ごめん
そういうの疎くてわかんない
「そうか…とにかく無事でよかった
一回ここから離れよう」
そういうとジキルは私の手首を掴む
突然のことにびっくりして
思わず彼の手を振り払った
そんなに強く握ってはいなかったので
その手は簡単に離れた
「え？…あ、ごめん。もしかして嫌だった？」
『あ、ううん！こっちこそごめん、その…
あんまり手を掴まれることってなかったから
でも大丈夫、このまま連れてって』
ジキルは安心したからなのか
ほっと息を着いたあと
今度は優しく手を掴んで引っ張ってくれた
『そういえば気配を感じたって言ってたけど
貴方の方もバレたってことじゃ？』
「いや大丈夫だと思う。気配遮断スキルで
サーヴァントというより、人間に近い気配だから」
へー…そうなんだ
アサシンって便利ね
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 54人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まな★★(プロフ) - ゆきちゃんだぞさん» ありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです！！ (2019年4月1日 20時) (
レス) id: 1e0fa89d62 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきちゃんだぞ - とっても面白いです！がんばってください！！！ (2019年4月1日 13時) (レス) id: cbcf733df5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まな★★ | 作成日時：2018年12月29日 13時
