【殺戮の天使】僕は殺人鬼ー化け物ーです (ページ5)

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しきたりだページ5

―――優しい、ね…

あいつのどこが優しいんだか

ーAだよ。よろしくね。アイザックー

ーそう…。僕は思ってた
通りのザックだったけどねｗー

ー…誤魔化してるザック君に……
僕の履歴書に何て書いてあるか
教えてしんぜよう！ー

ー…ははっ、死んだって思った？
でも僕ってさ…化け物だからー

ーザックに殺されるのも、悪くないかー

ーザック…お願い。傷口だって
まだ閉じてないのにー

…ははっなんだこれ

すげぇ…あいつの言葉

こんなに鮮明に思い出すなんてな

『「質問は以上か？我は眠るぞ」』

「…あと一つだけ聞かせろ」

『「なんだ？」』

「お前は何者だ？願いってなんだ？」

明らかに空気が変わったな

触れるなってことなんだろうが

あいつがレイとした”約束”

指切りっつたか？

あいつが死にそうになった瞬間

毒以上になにかに苦しんでいるようだった

それがこいつの仕業なんだとしたら

放っておけねぇだろ

『「我は神に近きもの。名も願いも
お主に話すことはない」』

「はっ…お前が聞きたいこと
聞けっつたんじゃねぇか」

『「限度がある、これはしきたりなんだ」』

…ああ、そういや

あいつもそんなこと言ってたな

”これは命令だから”

エディを殺した時にそういってた

多分、命令っていうのは

こいつからのなんだろうな

「それを知ったら、俺は殺されんのか？」

『「…ならば、お主。血を寄こせ」』

「あ？」

『「さすれば話してやってもよい」』

「はあぁ！？意味わかんねぇよ！
そこはまず訳を話せよ！」

『「…ちっ……願いは言わん
名だけ教えてやる、特別だからな
我の名は”ハダ”」』

「は『「安々と名を言うな。呪われるぞ」』
…んだよ。のろわれるって？」

『「我はもう疲れた、本人に聞け」』

そういうと目をつむる

また目を開いたかと思うと

いつもの目に戻っていた

『ん…っ……あ、れ？』

意識が朦朧としてるのか…

しばらく様子を見ていたら

目を覚ましたようで

『あ、あれ？ザック？ダニエルは？』

「逃げやがった」

『え？あれ…あ…っ』

顔が青ざめるのと同時に

Aは俺に謝ってくる

『ご、ごめん！あいつを殺してさえいれば
………不安要素を取り除けたのに』

……ハダが言っていたことを

思い出すと、こいつはあいつを

殺す気はなかったんだよな？