ファイアーエムブレムif〜罪をおかした軍師〜【白夜編２】

ー…闇の去り行く暁…ー ページ46

カムイ様に駆け寄るが


意識はなく


今にも消え入りそうだ


それだけはダメだ


私は貴方を支えると誓ったのだ


もう失いはしない


貴方が起きてくれるまで


私は闘い続けよう


「ガロン王、覚悟しなさい」


ガロン「ふんっ…貴様に何ができる」


私は石に祈った


どうか力を貸して


私にもっと秘められた力があるのなら


それは…カムイ様のために


この世界の平和のために


ハイドラさんの願いを叶えるために


アズールの想いを無駄にしないために


石は光を放ち、私を包み込む


ガロン「なに？……ふ、ふははは！
そうか！お前が…！だが、それがどうした？
お前など脅威にも入らぬ！

カムイは死んだ！！もう諦めろ
お前たちの負けだとなっ！！」


リョウマ「諦めるものか…！
カムイはきっと帰ってくる！」


アクア「負けたりしないわ…カムイは！
貴方なんかの攻撃で、死ぬわけがない！」


「私は、カムイ様の力になると決めたの
私を信じてくれた！だから私も信じてる！」


みんなの声がカムイ様に届くことを


私は信じてる


だってみんなも同じだから


私も同じことがあったから


貴方の絆は確かなもの


ここで諦めるなんて


――――らしくないでしょ！カムイ！！


そのとき、砕け散ったはずの夜刀神が


元の姿に戻っていく


その剣を握って立ち上がったのは


まさしく、私たちが呼びかけた


カムイ様だったのだ


……やっぱり、そうこなくっちゃね


ガロン「…ふん。死に損ないが
再びおもちゃを振り回したところで
結果は同じだ」


ガロン王の攻撃を防ぐカムイ様


剣には傷すらついていない


カムイ「折れたりしない…！
この刀はもう、折れない！ガロン王！！

僕がみんなを信じる気持ちは…
みんなが僕を信じてくれた気持ちは

もう二度と、お前なんかに壊されはしない！」


＊
最後の闘いが始まる


アクア様の歌声が響く


なんだろう、力が湧いてくる


カムイ「A！その姿は」


「何も心配はいりません。カムイ様
さあ、行きましょう…これが本当に最後です」


カムイ「―――ああ！」


私とカムイ様はともに


ガロン王のもとへ向かった


ガロン「何度やっても結論は同じ
お前たちは…わしに負けるために
この道を選んだ…

ここで死ぬのが…運命なのだ」


運命なんてない！


そう言うのなら


私はそれを否定するだけだ！

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