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ー…蝙蝠の正体…ー ページ35

敵に囲まれながらも


私たちは将軍を倒した


……いま、カムイ様は


リリスのもとにいる


……………


”―――これでよかったの”


「っ…」


なにがこれでよかったよ…


あなたなりの罪滅ぼしのつもり?


命をはってかばうのが償いだっていうの?


そんなの違うよ…


誰も、大切な人の死を


目の前で見たくないのに


貴方は、よりにもよって


大切な家族の前で


………カムイ様はこのことを知らないのだろう


私も、今日知った


竜の姿でわからなかったけど


人間の姿に戻って確証を得た


彼女は、ハイドラさんの娘…


カムイ様の妹にあたる


……言えないわね


リリスは無言で顔を横に振っていた


”なにも言わないで”


そう目で訴えかけてた


苦しいけど、貴方が望むなら


私はずっと心にしまっておくよ


忘れたりなんかしない


誰も貴方を…きっとカムイ様だって


……最後の言葉


どうしてみんな”最期くらい、笑顔をみせて”と


言うのだろうか


それは生きている側からしたら


とても優しくて、切なくて残酷なお願い


でも…笑えばよかったと


後悔している私もいる


それが彼の願いだったのなら


私はそれをかなえるべきだった


あのときの私は弱かった


いまも弱いのかもしれない


貴方が…みんなが死ぬことを


怖がっている私がいる


弱気になったカムイ様を


リョウマ様が励ます


その言葉は私の心にも深く刺さった


……”もしも”なんてない


私は私の選んだ道を行くだけだ





リリスに別れの言葉を告げた


カムイ様と私たちは


エリーゼに王城を案内してもらっていた


階段を上ろうとした時


カムイ様が誰かいることに気付く


その人物は魔法でこちらに近づいてきた


暗夜王国の軍師だった


マクベス「さあ、こちらへ。エリーゼ様
もう大丈夫ですよ。すぐに
お兄様のところにお連れします」


エリーゼ「いやよ、マクベス!
貴方はマークスおにいちゃんや
レオンおにいちゃんをそそのかして
カムイおにいちゃんと闘わせようとしてたくせに!」


カムイ「もういいんだ、エリーゼ
こいつには、何を言っても無駄だ
正義なんて何の価値もないと思っている方ですから
そんな奴は……蹴散らしてしまえばいいんだ」


わざとらしく怖がるマクベス


でも彼はそんなこと


どうでもいいとでもいうように話を続けた


後ろでアクア様の悲鳴が聞こえた


彼女を捕えていたのは


「タクミ…様?」

ー…蝙蝠の正体2…ー→←ー…星竜の涙…ー



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まな★★(プロフ) - 絵馬さん» コメントありがとうございます!しばらく更新できずに申し訳ないです<m(__)m>完結まで頑張って持ってきますね! (2018年3月27日 20時) (レス) id: 68753d1748 (このIDを非表示/違反報告)
絵馬 - コメ失礼します。私はFEifをやっていて少し懐かしく感じました。覚醒から読みましたが、とても読みやすくてびっくりしました。更新頑張ってください! (2018年3月20日 22時) (レス) id: 94b890890c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まなさん★★ | 作成日時:2017年9月27日 21時

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