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ー…知ってるよ…ー ページ28

「すいません
そろそろ失礼しますね
待たせている人がいるので」


ラズワルド「え?もう行っちゃうの?」


「ええ…宿屋に来るように言われてて」


マークス「……それは仲間とやらか?」


なんて敵に対して


教えるわけがなかろうに


俺は愚問をしてしまった


「先ほど話した花屋に”野宿をする”
と言ったら知り合いを紹介するから
そこに泊れというもので断りにいこうと」


俺は驚いて


またしても目を見開く


マークス「なに?」


「いま、一人で行動をしているんです」


ラズワルド「え!大丈夫なの!?」


「あ…」


ラズワルド「そういうのはなしって言ったのに!」


「だ、大丈夫だよ」


Aは完全に焦っている


どうやら本当のことのようだな


…だけどなぜ教えた?


敵である俺に…


ただ単に抜けているだけなのか?


「そ、それでは…マークス王子
ラズワルドのことよろしく頼みます」


ラズワルド「待ってよ!
まだ話は――「それじゃ!」ちょっと!」


すごい速さで行ってしまったな


ラズワルドは肩を落としてため息をつく


マークス「そんなに心配か?」


ラズワルド「はい…確かにAは
僕より強いです。でも、心は強くない

僕がいないとき、誰かが近くに
いてくれないと心配っていうか」


マークス「…行って来い」


ラズワルド「え?」


マークス「まだ近くにいるはずだ
話せることは話してこい
俺たちはここで待っている」


ラズワルド「! ありがとうございます!」



貴方side


こ、ここまでくれば大丈夫かな?


全くアズールは心配性すぎるのよ


…いや、私の慎重性が足りないせいかな


後ろからアズールの声が聞こえる


あー考え事をしていたから


幻聴まで聞こえるように…


ラズワルド「A!」


………え!?幻聴じゃなかったの?


アズールは走った勢いで


私にそのまま抱きつく


少し痛かったのは内緒にしておこう


ラズワルド「会いたかった…」


その優しい声は私の心に響いて


どうしてか泣きたい気持ちになった


「…無理しないでね」


ラズワルド「Aこそ」


なんていって笑う


…知ってるよ


どうしようもない気持ちを持ってる時


アズールはずっとにこにこしてる


私を気遣ってのことなのだろう


嬉しいけど…やっぱり切ないなぁ


なんて口が裂けても言えないけど


だって…それを言ったら


また君は笑うから


私は君の笑顔が好きだけど


楽しそうに笑う顔の方が大好きだ

ー…優しすぎるよね…ー→←ー…願わくば…ー



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まな★★(プロフ) - 絵馬さん» コメントありがとうございます!しばらく更新できずに申し訳ないです<m(__)m>完結まで頑張って持ってきますね! (2018年3月27日 20時) (レス) id: 68753d1748 (このIDを非表示/違反報告)
絵馬 - コメ失礼します。私はFEifをやっていて少し懐かしく感じました。覚醒から読みましたが、とても読みやすくてびっくりしました。更新頑張ってください! (2018年3月20日 22時) (レス) id: 94b890890c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まなさん★★ | 作成日時:2017年9月27日 21時

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