「平和は続かないの？」 ページ30
クロム「ここが祭壇のようだな
では、行ってくる。
皆はここで待っててくれ」
リズ「危険…なんだよね？」
ルキナ「信じましょう、お父様を」
クロムは炎の台座を掲げ、呪文を唱える
クロム「神竜ナーガよ……我、資格を示す者。
その火に焼かれ、汝の子となるを望む者なり。
我が声に耳を傾け、我が祈りに応えたまえ…」
すると…クロムの目の前に
青い光を纏った女性が出てきた
彼女が………神竜ナーガ
クロム「う…っ」
ルキナ「お父様！！」
クロム「だい、じょうぶだ…」
ナーガ「【覚醒の儀】を行いし者よ…
我が炎に洗われた心に残った願いは
ギムレーを倒す力を欲す――
我が炎に焼きつくされぬ強きその想い
確かに私に届きました」
クロム「俺に、ナーガの力を授けてくれるか？」
ナーガ「力は授けましょう
しかし――私は、神ではありません」
ルキナ「え…？でも、あなたは神竜ナーガ様では…」
ナーガ「人の子が名付けた名前では
そうでありましょう。
しかし、私は万能ではなく
万物の創造主でもありません。
それはあのギムレーも同じ、あれは私と同じ存在
私には滅ぼす力はありません」
クロム「しかし、力を授けると…」
ナーガ「力は授けましょう。
私の加護を受けた貴方は…我が牙
ファルシオンの真なる力を引き出す事が出来ます
その剣があれば、私と同じ力を
使う事が出来ましょう」
クロム「貴方と同じ力を使えても
ギムレーは倒せないのか？」
ナーガ「えぇ…でも、時間を奪う事は出来ます
あなたたちの遠い祖先が、あの者から千年の時を
奪ったように。ただしそれも、貴方たち自身が
自らの力でギムレーの力を奪い、最期に私の力を
用いることで蘇生を阻止できるというだけのこと」
そんな…それじゃあ、千年後…また蘇るということ？
ずっと、平和なんて続かないじゃないっ！
リズ「ギムレーを完全に
倒すことはできないんですか？」
ナーガ「私の力では、できません
いえ、より正しく言うならば、私には
方法が分からないのです
ただ、もし滅びを迎える事があるとしたら…
それは自分自身の手によるものでしょう」
フレデリク「つまり、自さつという事ですか？」
ナーガ「ええ。ですが、ギムレーが自ら命を
絶つことはありません。ギムレーは今
力をたくわえています…この世界を滅ぼすために。
もう、あまり猶予はありません…」
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まな★★(プロフ) - ブラック☆さん、コメントありがとうございます！アズ―ルかっこいいですよね！更新がんばります！ (2016年7月17日 15時) (
レス) id: e9a26e7ffa (このIDを非表示/違反報告)
#ブラック☆ - やっぱりアズールが一番好きだな〜この小説面白いです！更新頑張って下さい！！応援してます (2016年7月15日 4時) (レス) id: a43a3a6f99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まなさん★★ | 作成日時：2016年2月24日 17時
