七 ページ10
また聡介兄様の話
武市 「その幕府の狗共などに霧島君は――。実に残念だった・・・」
幕府の狗・・・新選組?
けれど、彼らも京の町を守る武士のはず
例え身分があろうとなかろうと大事なのは志
・・・本当に新選組の隊士がやったのだろうか?
梢 「あ、あの武市先生!その、兄は・・・本当に死んだのでしょうか・・・」
梢ちゃんの問いに武市先生は黙り続きを促す
梢 「確かに、そこにあったのは血だまりでした。床には引きずったような血の跡もあった」
A 「けど、亡骸は何処にもない・・・刀は床に突き刺さったまま」
武市 「なるほど・・・霧島君がいきていると。しかし根拠にするには弱い」
確かに弱い
武市 「そう信じたい気持ちは分かる。だが事実、霧島君は姿を消した」
梢ちゃんは目を伏せる
武市 「そのようにぬか喜びをさせて・・・誰ぞ、あなた達に残酷な入れ知恵をした者がいるとみえる」
A 「入れ知恵じゃない!!桂さんはそう信じているんです!!」
私からすればあなたが私達にそう言い聞かせてうようにも聞こえます
とは言えなかったが
武市 「桂?桂小五郎?これは驚いた。縁は異なものと言うが、まったく」
どうやら武市先生と桂さんは知り合いだったようだ
梢 「先生、桂さんをご存じなのですか?」
私もそれ知りたい
武市 「よくここにも顔を出す、常連だよ」
梢 「本当ですか!」
納得
だったら武市先生が知っていてもおかしくない
変な繋がりww
そのあとは梢ちゃんと武市先生の話が弾んでかなり長いこと話ていた
私はすることもないのでその様子を見ていたり
赤髪の彼の観察をしていた
彼は何をするでもなく、ただ部屋の隅でじっとしていた
武市 「茶を」
梢ちゃんと話していた武市先生が突然放った言葉
話の流れを見ていたが何がどうなってその言葉がでたのか・・・
? 「はい」
部屋の隅でじっとしていた彼が
武市先生の言葉を聞きいち早くに反応し茶を足した
A 「(・・・武市、私はお前が嫌いだ)」
彼を一人の人間として扱っていない
武市はまた梢ちゃんと話しだした
梢 「その・・・私にもお茶をいただけますか?」
? 「・・・」
武市 「茶を、梢さんに」
武市に言われ初めて動き出す彼
A 「(私、あなたのことが大嫌い!!)」
心の中でしか叫べない声
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斎藤ようこちゃん(プロフ) - こんなにかっこよく書けるなんて羨ましいです。続き楽しみです。 (2014年5月3日 0時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
まなさん★★(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» コメントありがとう!かっこよく書けてたなら嬉しいです! (2014年5月2日 23時) (レス) id: 640ee715f8 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 初めまして。凄く良かったです。主人公かっこいいです。 (2014年5月2日 20時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
アイオン(プロフ) - まなさん★★さん» だねぇww (2014年4月19日 0時) (レス) id: f6622ca2e7 (このIDを非表示/違反報告)
まなさん★★(プロフ) - アイオンさん» それじゃかっこよくない!!ww (2014年4月18日 23時) (レス) id: bede127cb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まなさん★★ | 作成日時:2014年3月2日 0時