六 ページ9
梢side
あの日、兄様もここへ・・・
丹虎の目の前
A 「こんな所に勤王の志士達がいるんだね・・・そういう風には見えないかも」
梢 「とにかく入ってみようか」
梢 「すみませ・・・」
中に入ると勤王の志士達が声をあげて話をしている
すごい熱気
土佐藩士 「なんだ、客人か?誰の客だ?」
一人が私達に気付く
土佐藩士 「ほう、二本差しの女とは珍しい。で、この丹虎に何の用があって来た。お主も勤王の志士・・・というわけでもなかろう」
初めに声をかけてきた人とは違う人が続ける
A 「・・・(なんか嫌味だなぁ、ムカつく)」
梢 「あ、あの。お話中失礼致しました。私は・・・!!」
階段を下りてくる音が聞こえ目を向けると
A 「ペコ(頭を下げる)」
? 「君達」
武市先生と一緒にいた人が立っていた
梢 「は、はい」
? 「先生、二階」
A 「分かった!!教えてくれてありがとう」
梢 「・・・え?は、はい」
彼はそれだけ言うと踵を返しさっさと歩きだしてしまった
Aちゃんは当たり前のように後をついて行く
A 「梢ちゃん行くよ?」
梢 「あ、お待ちください!」
慌てて二人を追いかける
後ろでは空気が凍りついていた気がする
ガラ
武市 「・・・おや、あなたは」
梢 「失礼致します、武市先生」
A 「失礼します」
武市 「よく来てくれたね、梢さん、Aさん」
菓子折りを差し出すと先生は人のよさそうな笑みを浮かべた
A 「(嘘くさい・・・やっぱり、あの人は苦手だ)」
逆にAちゃんは少し顔が引きつった
武市 「またお会いできて嬉しい。下の騒ぎには驚いたろう」
梢 「はい、すごい熱気で。皆さん、あんなに熱心に何を話してらっしゃるのですか?」
武市 「この国の未来を」
勤王・・・
黒船が日本に来航してからこの国は変わった・・・
A 「武市先生が藩邸じゃなくここに腰を据えているのは、ああいった人達のためですか?」
武市 「彼らのというよりは私のためかな」
此処の方が自由に行動できるらしい
盟主?
梢 「土佐勤王党?」
兄様は剣術しか教えてくださらなかったから
外のことはあまり知らない
まあAちゃんなら知っているのかもしれないけれど・・・
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斎藤ようこちゃん(プロフ) - こんなにかっこよく書けるなんて羨ましいです。続き楽しみです。 (2014年5月3日 0時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
まなさん★★(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» コメントありがとう!かっこよく書けてたなら嬉しいです! (2014年5月2日 23時) (レス) id: 640ee715f8 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 初めまして。凄く良かったです。主人公かっこいいです。 (2014年5月2日 20時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
アイオン(プロフ) - まなさん★★さん» だねぇww (2014年4月19日 0時) (レス) id: f6622ca2e7 (このIDを非表示/違反報告)
まなさん★★(プロフ) - アイオンさん» それじゃかっこよくない!!ww (2014年4月18日 23時) (レス) id: bede127cb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まなさん★★ | 作成日時:2014年3月2日 0時