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梢 「朝・・・」
梢ちゃんの一言で私も朝が来たことに気付いた
聡介兄様が何処かにいないか私達は道場と町中を探した
浅葱色の羽織・・・新選組の手掛かりを求めて
でも見つけることは出来なかった
梢ちゃんがそれでも探しまわろうとするのを
止めたのは桂さんだった
A 「梢ちゃん!元気出して?私、これから毎晩探すから・・・ね?」
梢ちゃんは軽く頷いてはくれたが、元気はあまりなかった
桂 「失礼します。おはようございます」
梢 「おはようございます・・・」
A 「おはようございます。桂さん」
桂さんは手に朝食を持っていた
桂 「一睡もしていないようですね。朝食を持ってきたのですが・・・箸を付けられますか?」
A 「はい!!ありがとうございます」
桂さんの気遣いが身にしみる
梢ちゃんは・・・朝食をみて苦しそうな顔をする
桂 「聡介殿のことを思い出しているのですか?」
その問いに静かに答える梢ちゃん
梢 「やるべきこと?」
桂さんは何を言いたいんだろう?
今、やるべきことは聡介兄様を探す・・・新選組の手掛かりを掴むことではないのかな?
桂 「御両親に会いに行きましょう。きっと心配しているはずです」
梢 「・・・!」
そっか・・・桂さんは知らないんだ
桂 「私が送って行きましょう。ご両親はどちらに?」
梢ちゃんが話しだそうとするのを止めて私が話す
A 「母様は梢ちゃんが三つの時に、流行病で他界し、父様も母様のあとを追うように他界しました。だから、聡介兄様が、親であり唯一の家族です」
桂 「・・・!そうでしたか。知らぬとはいえ、酷いことを・・・」
本当に申し訳なさそうに謝る
A 「いいえ。本当に知らなかったんだから、気になさらないで」
梢 「桂さん、Aちゃん・・・。私は、新選組の屯所に行こうと思います」
突然口を開いたと思えば
桂 「行って・・・どうするつもりですか?」
梢 「兄を殺した男達を、探します。例え・・・」
桂さんは静かに問う
確かに梢ちゃん言うとおりだと思うけど
A 「梢ちゃんはダメだよ!」
桂 「何を・・!危険だとは思わないのですか!?」
私と桂さんが声をあげて止める
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斎藤ようこちゃん(プロフ) - こんなにかっこよく書けるなんて羨ましいです。続き楽しみです。 (2014年5月3日 0時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
まなさん★★(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» コメントありがとう!かっこよく書けてたなら嬉しいです! (2014年5月2日 23時) (レス) id: 640ee715f8 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 初めまして。凄く良かったです。主人公かっこいいです。 (2014年5月2日 20時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
アイオン(プロフ) - まなさん★★さん» だねぇww (2014年4月19日 0時) (レス) id: f6622ca2e7 (このIDを非表示/違反報告)
まなさん★★(プロフ) - アイオンさん» それじゃかっこよくない!!ww (2014年4月18日 23時) (レス) id: bede127cb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まなさん★★ | 作成日時:2014年3月2日 0時