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雄也の部屋で、薮がタブレットを取り出し、地図を映し出す。

体力が回復した雄也も含め、全員が薮を囲んだ。


yb「この情報は、定かではない。だが、可能性は限りなく高い。」


薮は、俺たちを強く見つめて続ける。


yb「真実か否かを知っているのは、この世界では岡田総裁だけだ。」

hk「けれど、岡田総裁が俺たちをダークサイドに行かせるなんてこと、」

yb「まず許さないだろう。…この目論見を知ったら、俺たちの身も危ない。」

ar「そんな、」

tk「彼奴に聞く必要なんかない。スコープが知ってる情報を教えてくれ。」


雄也の心境は想像を絶する。

その中でも、冷静に考えようとしているんだ。



yb「…ある場所に、トンネルができる。」


その言葉に、全員が地図を見つめる。


yb「…そのトンネルは、ダークサイドに続いている。…そしてそれは、ある夜にだけ出現する。」


tk「満月の、夜…。」


薮の言葉に、雄也は即座に反応した。


ar「だからあの夜にバレットが!…っごめん、」


奴の名を出してしまったことに、大ちゃんは謝ったが皆の頭に過った。


hk「でもファントム達は、満月の夜に限らず出現してたよね?」

yb「ああ。恐らく、奴等の世界での満月の夜に向こうからのトンネルが開通していた。奴等の世界は暗闇だ。満月の回数がこっちより多い。」

hk「なるほど。それはクライナーだけが使えるトンネルだったんだ。」

yb「ああ。けれど、互いの世界の満月の夜が重なる時がある…。」

hk「その夜には、トレイシーもそのトンネルを使える…!」

yb「そうだ。…ただ、このトンネルは非常に厄介なものでな、」

hk「厄介?」

yb「…場所が、毎回変わるんだ。」

hk「そんな、その場所は分かるの?」

yb「分かれば苦労はしないさ。どうにかして見つけるしかない。」

ar「あっ!もし、またファントムが来たら、そいつのクライナーに乗れば行けるんじゃない?」

yb「それもひとつの手だ。…だが、」


状況は、


hk「…ファントムは、もう来ない…。」


以前とはまるで違う。


ar「…それって、いのちゃんが、」

tk「余計な憶測はするな。」

ar「っ、ごめんっ…、」

tk「…あいつは無事だ。」


強く、自分に言い聞かせる様に雄也はそう告げた。


ar「…うん。うんっ。」

tk「だから、迎えに行く。」

hk「……。」

yb「…続けるぞ。」



そうだ、いのちゃんを迎えに行く。


このまま、バレットの思う様にはならない。


絶対に、そうはさせない。


.

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Link(プロフ) - さおりさん» さおりさん、読み返して下さり本当にありがとうございます。とても複雑になってしまい、それぞれの想いが入り交じり、苦しい気持ちにさせてしまい、ごめんなさい!さおりさんが下さる感想はとても参考になります。まだ重くなるかもしれませんが、最後までお願いします! (2017年11月5日 6時) (レス) id: ce80a0a1da (このIDを非表示/違反報告)
さおり(プロフ) - 昨日今までのお話読み返してみました。BESTで過ごしていたケイのことを過去にしたくないと感じつつも、ケイはもう忘れてしまっていて…とても複雑です(;_;)ユウリもケイのことになると弱くなっちゃいますね(TT)駄目だとわかっていても言えない苦しさが伝わってきます泣 (2017年11月4日 23時) (レス) id: 80f2463613 (このIDを非表示/違反報告)
Link(プロフ) - みるみるみるきーさん» ううー、そうですよね…!率直な気持ちを聞かせてくれて嬉しいです!皇帝陛下の初恋、めんどくさいことになってますが!どうぞ、あたたかく見守って下さい!本当のケイを取り戻せるまで、どうぞ見守って下さい。いつもほんとにコメントありがとうございます! (2017年11月4日 23時) (レス) id: ce80a0a1da (このIDを非表示/違反報告)
みるみるみるきー(プロフ) - ううぅーー。ユウトの気持ちもわからんでもないがぁぁ。結局、やっぱり、洗脳して得た幸福なんじゃないのぉぉ???いいの?それで?それじゃあ、ほんとのケイじゃない気がするよォぉー!!皇帝として立場もあるのはわかるけど。ダメだよォ、これじゃあ。 (2017年11月4日 11時) (レス) id: 40e0ecae06 (このIDを非表示/違反報告)
Link(プロフ) - さおりさん» さおりさん、いつもコメントありがとうございます!ダークに、なってきました…。純粋ではあるんです。ただ皇帝陛下の初めての恋愛なので…暴走してますね。ユウリはケイにとって大切な存在になってきてます。これからもどんどん感想下さい! (2017年11月2日 6時) (レス) id: ce80a0a1da (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2017年10月30日 3時

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