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静かな花園へと足を踏み入れ、俺は芝生の上にそっと壊れ物を扱うかのように、ケイを降ろした。
シーツで身体を包んでフワリと髪を撫でると、くすぐったそうに一度目を閉じて、開いたその青緑に俺が映る。
ケイの潤んだ瞳には、迷いは見えなかった。
心が激しく掻き立てられ、髪を撫でていた手で優しく頭を引き寄せて、そのまま口付けた。
in「んっ……、」
甘い果実のような唇に、俺の興奮が高まる中、ケイは嫌悪感も表さずに応えてくれる。
もう、引き返すことなんて、できない。
ヒカリを取り込むことなんて、正直どうでもよくなっていた。
それよりも、目の前で艶めかしく、美しく、俺を求めるケイが、
あまりにも愛おしくて。
in「ふぁ…、ん…、」
膨よかな唇を舌でこじ開け、甘く蕩けるようなケイの舌と絡み合わせる。
微かに感じる痺れは、ヒカリによるもの。
そして、ケイへの湧き立つ感情と興奮が、俺の全身を駆け巡るから。
最高に、気持ちが良い。
in「ん…、っふ…、はぁ…、」
吐息を漏らしながら、一生懸命に、俺のキスに応えてくれるケイが本当に愛しくて。
キスを続けながら、俺はケイを包むシーツをそっと剥ぎ、吸い付くような滑らかな肌に手を這わせていく。
in「うん…、んぁ…、」
背中、首筋、細い腕。
生まれたてのような滑らかで潤った肌に、俺の手は心地良さを覚える。
in「ぁっ、ぁんっ…、」
這わせる手が、胸元に辿り着いた時、ケイは唇を少し離して、甘く甲高い声をあげた。
俺はキスを止めて、吐息のかかる距離でケイを見つめ、胸元に手を這わせる。
in「んっ…、やぁ…、ん…、」
数センチ前に、甘い声で喘ぐケイ。
こんな興奮、感じたことがない。
なんて、なんて妖艶で甘美なんだろう。
in「ぁんっ…、やぁ…ぁ、」
俺の耳元で、吐息交じりに響く、熱に溢れた色めかしい声に、
全身がゾクゾクする。
もっと、もっとそんな声が聞きたい。
俺は手を止めて、抱きしめていた腕も緩め、シーツを広げながらその上にケイを横たわらせた。
潤んだ瞳は揺らぎながら、俺を捕らえて離さない。
少し紅く染まった頰を、指先で優しく撫でると、ケイはまたくすぐったそうに、目を細めた。
その表情に、俺は、堪らなくなって、
yt「愛してる、ケイ…。」
と、真っ直ぐに見つめて、囁いた。
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Link(プロフ) - なつめろさん» なつめろさん、大変嬉しいお言葉ありがとうございます。わかりにくくて申し訳ありません。こちらの物語、ただ今再編中でして、でき次第公開していく予定です。終わりましたらまた公開しますので、少しお待ちいただければと思います。よろしくお願いします。 (2020年5月19日 4時) (レス) id: c881d3e4dc (このIDを非表示/違反報告)
なつめろ(プロフ) - 終始ドキドキしながら読ませていただきました!本当に感動して涙が止まりませんでした。続きもぜひ読みたいのですが、友達ユーザー限定となっているので、もし良ければ友達ユーザーに承認していただけたら嬉しいです (2020年5月18日 23時) (レス) id: 96f532d0e8 (このIDを非表示/違反報告)
Link(プロフ) - 透羽さん» あたたかいコメント、本当にありがとうございます。コメントに気づかず、お返事が遅れてごめんなさい。このお話で泣いて下さったことが本当に嬉しいです。まだお話はしばらく続きますので、引き続き読んでご感想を頂けると幸いです。 (2017年11月8日 15時) (レス) id: ce80a0a1da (このIDを非表示/違反報告)
透羽(プロフ) - 久しぶりにこんなに素晴らしい作品に出会えました!お話の中盤で号泣しながら読んでいましたw作者様は本当に天才だと改めて思いました。勝手ながらお気に入り作者に追加させて頂きました!これからもいろいろな作品楽しみにしています! (2017年11月7日 19時) (レス) id: 9a8d157422 (このIDを非表示/違反報告)
Link(プロフ) - みかんさん» いつもコメントありがとうございます!ドキドキしてもらって嬉しい限りです!ユウトはケイの為に命をも捧げれる、そこに嘘はありません。と、そこまでお答えしますね!これからもよろしくお願いします。 (2017年10月30日 20時) (レス) id: ce80a0a1da (このIDを非表示/違反報告)
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