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「これはこれは、大変お美しい。」
次々と、客人達が俺たちの前に来て挨拶を交わす。
「皇帝陛下の御相手に実に相応しいお方ですね。」
yt「ありがとうございます。」
客人達は、カプセルの中の俺に見惚れて、ユウトへ丁寧に言葉を交わしていく。
in「お褒めのお言葉、ありがとうございます。申し遅れました。私は、ケイと申します。本日はこの様な会にお越し頂き、誠にありがとうございます。」
俺は、心にもない言葉を吐きながら、相手が見惚れる様な笑顔を造ると、
その相手は勿論、隣のユウトも、うっとりとした瞳で俺を見つめて、
「さあ、皇帝陛下、どうぞ。」
上機嫌で、手にしたグラスに口を付けていく。
客人が来る度に、酒と思われる飲み物がユウトのグラスに注がれ、爽やかな笑顔でそれを飲む。
そんなユウトの頰は、上気して薄っすらと紅く染まっていた。
「御二人の結婚式がとても楽しみです。」
そう、俺たちにニッコリと微笑んだその客人に、
in「私も待ちきれません。」
と、同じ様にニッコリと微笑み返した。
yt「………。」
そんな俺を、それはもう嬉しそうに、熱く熱く見つめるユウト。
沢山の人に、皇帝陛下の結婚相手をお披露目できた。
そして、それに相応しい応対を繰り返した俺に、ユウトの気分は最高潮に盛り上がっているだろう。
酒にも程よく酔って、フワリとした気分のユウトを、俺はさり気なく誘い出す。
そして、甘い甘い声で、抱いて欲しい、と囁くんだ。
もう、十分に貴方の茶番には付き合ったでしょう?
望むがままに、貴方が愛して止まない俺を、激しく抱いてみせて。
そして、溢れるほどのヒカリを浴びながら、
最期を迎えるといい。
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Link(プロフ) - なつめろさん» なつめろさん、大変嬉しいお言葉ありがとうございます。わかりにくくて申し訳ありません。こちらの物語、ただ今再編中でして、でき次第公開していく予定です。終わりましたらまた公開しますので、少しお待ちいただければと思います。よろしくお願いします。 (2020年5月19日 4時) (レス) id: c881d3e4dc (このIDを非表示/違反報告)
なつめろ(プロフ) - 終始ドキドキしながら読ませていただきました!本当に感動して涙が止まりませんでした。続きもぜひ読みたいのですが、友達ユーザー限定となっているので、もし良ければ友達ユーザーに承認していただけたら嬉しいです (2020年5月18日 23時) (レス) id: 96f532d0e8 (このIDを非表示/違反報告)
Link(プロフ) - 透羽さん» あたたかいコメント、本当にありがとうございます。コメントに気づかず、お返事が遅れてごめんなさい。このお話で泣いて下さったことが本当に嬉しいです。まだお話はしばらく続きますので、引き続き読んでご感想を頂けると幸いです。 (2017年11月8日 15時) (レス) id: ce80a0a1da (このIDを非表示/違反報告)
透羽(プロフ) - 久しぶりにこんなに素晴らしい作品に出会えました!お話の中盤で号泣しながら読んでいましたw作者様は本当に天才だと改めて思いました。勝手ながらお気に入り作者に追加させて頂きました!これからもいろいろな作品楽しみにしています! (2017年11月7日 19時) (レス) id: 9a8d157422 (このIDを非表示/違反報告)
Link(プロフ) - みかんさん» いつもコメントありがとうございます!ドキドキしてもらって嬉しい限りです!ユウトはケイの為に命をも捧げれる、そこに嘘はありません。と、そこまでお答えしますね!これからもよろしくお願いします。 (2017年10月30日 20時) (レス) id: ce80a0a1da (このIDを非表示/違反報告)
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