10 ページ10
「か、仮に地球がその太陽の異常熱波？で滅びるとして、ど、どうやってその危機を回避するんですか？」
困惑した脳味噌をフル回転させて、あと２つの質問を考え抜いた最初の質問はこれで良いだろう。
「えーっ、読んでないの？その本に書いてあるのに。」
なのに予想外の無駄遣いをしたらしい。
「い、いや読もうとしてたら、い、イノちゃんが現れたので…、」
「もぉー、じゃあ最初の神を見つけるまでには読んでよ。」
「か、かみ…！？」
今のカミは、紙でもなく髪でもない発音だったような。でもイノちゃんが本当に地球人じゃないなら発音間違えたのかも。
「か、かみ！？それが最後の質問でいい？」
「っ、だめえ！！」
危うく引っかかるところだった。
そうか、わざと気になるワードを出して無駄な質問させようとしたんだな。なんてズル賢い奴。
「じゃあ別の質問ね。これ最後だよ。」
「……はい。では、」
「うん？」
「い、イノちゃんは…、」
「ほいほい？」
「おっ、おとこですか！おんなですか！」
最後の質問がこれだなんて俺は究極の馬鹿野郎だろう。
だがどうしても気になる。なんなら地球の危機より気になるんだ。
「くふふふふ、」
綺麗な手をぐーの形にして口元を押さえて笑うイノちゃんはやっぱり可愛い。
女子だ、女子だよこれは。
こんな彼女とこれから奇想天外な冒険をするの？俺。ある意味ラッキーなんじゃねぇ？と楽天的な俺は厳しいノルマ付きの営業が向いてるはずである。
「つくもんついてる男子でーす。ざんねんでしたー。」
「っくはぁっ…！」
野郎かよこん畜生！！俺の無駄な期待返せよ！
「えー、ナカジマユウトはおれが男だったら嫌なの？」
「っ…、」
両手の人差し指をほっぺたに付けて、こてんと首をかしげるイノちゃんの破壊力。
オトコでも何の支障もないじゃないか。寧ろ新しい世界が拓けてきてるじゃないか。俺は数秒前の自分を強く非難した。
「さ、質問タイム終わり。早速最初の神さま見つける旅に出るよぉー。」
「ちょっ、か、神さまはもういいとして、俺が今から旅に出るんですか？」
「そうだよ。あ、質問終わりって言ったのに。」
「いやっ、困ります！俺仕事あるし！今日までしか休めないし！」
「えー、それとこの星の命どっちが大事なの？」
「どちらかというと自分の生活です。」
「ふーん。わかった、お休みできればいいんでしょ？ちょちょいと細工しといてあげる。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 194人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こさこ(プロフ) - とても素敵でわくわくするytinに久しぶりに出会えました。ストーリーも凄く面白くて、次回の更新が楽しみです。これからも頑張ってください！ (2020年8月3日 5時) (
レス) id: 4f9f600403 (このIDを非表示/違反報告)
Link(プロフ) - みるみるみるきーさん» みるきーさんありがとう！！！ひっさしぶりの更新…笑 ヤブウとはね、匂わせちゃうイノえもんだよねー笑 (2020年6月6日 23時) (レス) id: 1de82a156c (このIDを非表示/違反報告)
みるみるみるきー(プロフ) - わーい！！更新更新！うれしいー！！なんか、過去になんかあったのー？？と思わせるような言い方は…裕翔が気になるよねぇ。あたしもなるwww (2020年6月6日 12時) (レス) id: a47283bf22 (このIDを非表示/違反報告)
Link(プロフ) - れいさん&みるきーさん☆うん、そう。気に入ってくれてありがとーーーっ笑笑 (2019年4月23日 10時) (レス) id: 10e8c83903 (このIDを非表示/違反報告)
みるみるみるきー(プロフ) - うんそう！あたしも大笑い！！好きっ！このノリ！！ (2019年4月22日 20時) (レス) id: a47283bf22 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
