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side Ryosuke
「リョウスケッッ!!」
背後から、ケイトの声が微かに聞こえた。
と同時に、
俺の攻撃を受け、脚から崩れ落ちながら、その大きな手が降りかかって来る。
「っ…!!」
バアアアアンッッッ……!!!
寸前のところで交わした俺の直ぐ側に、叩きつけられたその魔物の手は…
おれを、叩き潰そうとしている……
『この際だ。虫の息になったところで無理やり石を取り出してやる。』
「っ…、」
右脚が使い物にならないくらいの大きなダメージを受け、不利になった奴は、
俺を本気で殺す気だ。
最早、石を消すことを散らつかせても無意味……
ビュンッッ!!!
「っうぁ…!!」
ビュウンッッ…!ビュウンッッ…!!
炎に包まれたように真赤に燃え滾る手が、次々と襲い掛かり、
「ひっ…!!」
決死に寸前のところで避けることしかできなくなって、
一瞬、よろけた俺の頭上に、凄まじい勢いで降り掛かる魔の手。
っ、避けきれない……っ __!!
そう、思わず目を閉じた瞬間、
ガシッ…!!
と、なにかに抱かれ、身体が引き寄せられ、
バアアアアンッッッ!!!
奴の手が地面を叩きつけた衝撃波で、俺とそのなにかは、数十メートル先まで吹っ飛び、
ズシャアアアッッッ……
共に地面に倒れ落ちた。
「っぅ……っ!?」
俺を寸前のところで、救ったのは、
慧でも、ケイトでも、ユウトでもなく、
見たこともない、男……
「…ハァ…、リョウスケ……。」
ドクン…… __
あの時の夢と
同じ声 ___
夢に現れたのが、現実と同じだとしたら
それが誰かなんて、言うまでもない
おれには
その人をどう呼べばいいかすら
知り得なかったけれど
気がつけば
スッと吐いて出た
「………父さん……?」
.
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ふるは(プロフ) - 初めましてかな。やまいのに釣られて読ませて頂きました。初めは悲恋なのかな?と思いましたが2人の幸せが見れて良かったです。読ませて頂いてありがとうございました。 (2020年5月28日 10時) (レス) id: e713ca3791 (このIDを非表示/違反報告)
Link(プロフ) - 相宮さん» お返事ありがとうございます!気づかず遅くなってごめんなさい。ご丁寧にありがとうございました。どうしても世界を救ってほしい内容ばっかりですが、また新しいのも書いてるので読んでもらえたら光栄です。ほんとにありがとうございました。 (2018年4月23日 10時) (レス) id: ce80a0a1da (このIDを非表示/違反報告)
相宮(プロフ) - すいません!感想が先行して挨拶を書きますれてました!改めましてはじめまして!改めて見直すと少しパーシーっぽさが出てますね!いえいえ、自分のストーリーを持っていることはすごいことだと思います!はい、楽しく見させていただきますね! (2018年4月16日 18時) (レス) id: 771b003506 (このIDを非表示/違反報告)
Link(プロフ) - 相宮さん» はじめまして!感想とっても嬉しいです!お気持ちが伝わりました。パーシーも知ってる上で面白いと言って下さり本当に光栄です。このように変わったお話ばかりですが、よければ他のお話も読んでもらえると嬉しいです。本当にありがとうございました。 (2018年4月16日 11時) (レス) id: ce80a0a1da (このIDを非表示/違反報告)
相宮(プロフ) - 感想が長くて申し訳ないのですが、すごく面白かったです!次回作も読ませていただきます!長文失礼しました! (2018年4月15日 2時) (レス) id: 771b003506 (このIDを非表示/違反報告)
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