検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:8,038 hit

ゆめゆめ ドリーム ページ12



ぷかぷかと身体が浮いていた


目の前が眩しい、此処は、一体



「あ、起きたー?」




「・・・誰?」


目の前にはスケルトン、私のことを、迎えにでも来たのだろうか


ってことは私ついに死んだ訳か、短い人生だったなぁ


「えっと、まだ死んでないよ?あ、僕はドリーム。ポジティブの守護者なんだ。」




「へぇ・・・ポジティブの。」



ポジティブか、私には程遠い存在


ドリーム、夢って意味か


彼の笑顔を見ると心がポカポカした、これがポジティブだろうか




「ぁ、Aちゃんからポジティブが。」




「そう?」


「うん。嬉しそう。」


ってか、なんで私の名前を・・・?


まぁ良いか、どうせ残り時間は僅かなのだから


「じゃあ、今日は此処まで。また明日。」


彼はそう言ってニコリと微笑む


また心がポカポカと暖まった



そして、身体がふわりと浮いた気がすると、意識が遠くなっていく、


また、明日・・・か

また会えるのかな、死のカウントダウンってのかな?




神様が、最期に良い夢でも見てね的なのかな



そんなことを考えながら私は目を閉じた






気がつくと病室に居た


夢から覚めたのだろう


朝光りが窓から差し込み、部屋を明るくする



「あら。起きたのね。おはよう。」



「ぁ。おはよう、ございます。」



ベッドの横でカチカチとキーボードを叩く看護師さんがいた


何時もの健康チェックに来たのだろう


看護師さんは、パソコンの画面を見て、置いてあったボードを手に取るとペンを利き手と思われる方に持って字を書きはじめる



「痛む所とかある?」



「いえ、特に。」


いつも通りに看護師さんに聞かれた質問に答える


「そう。じゃあ、何か変わったこととかあるかしら?」




「変わったこと・・・。夢を、見たんです。」



「夢?」





「はい。不思議な夢を。ポジティブの守護者って言う子が出てくる夢。」





「そうなのね。だから、今日は悪夢にうなされずに済んだわけか。」




「・・・うん。」


昨日まで、少し・・・、悪い夢を見ていた


怖くて、起きたらいつも汗がぐっしょりとしていて、それくらい怖い夢



「Aちゃん、幸せそうな顔して寝てたの。だから、起こすのも悪いかなぁと思って。」



だから、いつもみたいに起こされなかったのか



幸せだな、今日もあの夢を見てみたい

続き→←続き



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (28 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
39人がお気に入り
設定タグ:AU , ヤンデレ , 短編集
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

アスナ(復活)(プロフ) - なんかホラーの奴を見てぺぽよさんの「あめだま」想像しちゃったよ (11月26日 21時) (レス) @page9 id: bbcff10712 (このIDを非表示/違反報告)
メリエス(プロフ) - ハニアさん» そう言ってくれてありがとうございます。描写が好きと言ってくれたのは始めてなのでめちゃくちゃ嬉しいです!ヤンデレ大好きなんですね。私もです。ヤンデレは良いですよね。是非ともこれからも更新します! (2022年6月11日 14時) (レス) id: 2a4134e80c (このIDを非表示/違反報告)
ハニア - 私得すぎる作品をありがとうございます!ゾクゾクと迫ってくるような描写が好きです。ヤンデレは大好物です。これからも更新してくれると嬉しいです。 (2022年6月11日 12時) (レス) @page14 id: 0ff265c5e5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:メリエス | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/linkdvodaf9/  
作成日時:2022年6月5日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。