人殺隊の私達は人間を狩ります

第十話　日の出　【ネココ】 ページ10

青猫side

「あらあら。私達鬼殺隊の隊員をいじめないでください？青猫さん。」


『その声は…』


「こんにちは〜！鬼殺隊蟲柱、胡蝶しのぶと申します。まあ、知ってると思いますが。」


『そりゃあ知ってますよ。天下の柱様なんですからねぇ。』


「ならあなただって天下の闇様ではないですか。」


「『…』」


私と胡蝶さんは一斉に走り出し、お互いを切りあう。


…どちらも無傷だが。


「あら。奥の方にもう一人いますねぇ。誰ですか？」


『赤猫。』


「了解です。すみません。姉さん。」


…赤猫には目で逃げろと言っておいた。


あとは私が彼女に勝つだけ…


『ん？』


太陽の匂いがする。


…まずい。


日が昇ってきた。


「あらあら。どうやらもう日が昇ってきてしまったようですねぇ。」


『んぐっ』


「あら？」


『あーあ。日が昇ってきちゃったなぁ。そろそろ帰ろっかな〜』


「…別の人格ですか。」


『僕は青猫だよ？ん、それじゃーね〜！』


「…逃がした。」


青猫side


『勝手に出てこないでくれますか？』


『いいじゃん。こっちはずっと中にいて暇なんだからさ。』


『え〜？胡蝶しのぶいたの？あたしも話したかった！』


『はあ…収集がつかなくなる。やめてくれません？』


静かな森の中で、三人の声が響いていた。

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