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平凡なサラリーマン(?) ページ3

カランコロン__


『いらっしゃいませ。』


お辞儀をしてから顔を少し上げれば、入り口のドアの手前に、スーツ姿の若い男が立っていた。見た感じ、サラリーマンの様だ。


若い男「あ、こんにちは。」


男は少し慌てて挨拶をすると、ニコリと笑いかけてきた。
私もニコッと笑い返すと、小さく会釈してくれた。


さて、まずはお手伝いからだ。


『あの、どんなお花をお探しでしょうか?』


若い男「ええっと……シクラメンを探していて…」


___シクラメン、主に冬に出回るお花だ。
白や赤、ピンク色など、たくさんの色がある。

天に向かって伸びるひらひらとした花びらは、華麗な女性をイメージさせる。
老若男女問わず人気な品種だ。



『シクラメンですね、少々お待ち下さい。』


若い男「あ、はい」


シクラメン、と聞いて思い当たる節があった。

ちょうど一昨日あたりに、ピンク色のシクラメンの鉢が現世から届いたのだ。


今ちょうど「え?」と思われた方もいるかもしれないが、


___実は、ここにあるお花はすべて、現世から届いているのだ。


どういうことかと言うと、現世で誰かがお花をお供えすると、
そのお花がそっくりそのまま、ここの花屋の貯蔵庫に届くようになっている。
簡単に言えば「コピー」もしくは「クローン」と言った方がいいのかな。


誰かが菊の花をお供えすれば、その菊の花そっくりなものがここに一本、


誰かが豪華な花束をお供えすれば、その豪華な花束にそっくりな花束がここに届く。



(つまり、もしかしたら、あの人のために現世で誰かがこのシクラメンを…?)



そうだとしたら、あの人はこのシクラメンを買うべきだ。
自分のためにお供えしてくれたものだから、言うなれば現世からの『プレゼント』でもある。

『…持っていかなくちゃ』

いつの間にか、貯蔵庫であのピンクのシクラメンを目の前にしていた私は、突然謎の使命感に包まれた。





見せなきゃ




これは、




あの人への_____





プレゼントなんだ。





そう思ったが否か、私はシクラメンの鉢を持つなり、走って戻った。


『……あのっ!ありました……!シクラメン……』

大切な人→←店長と猫



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クルイ - リクエスト、ありがとうございます! (2021年12月2日 18時) (レス) id: 6c77753d41 (このIDを非表示/違反報告)
からちゃ(プロフ) - パトさん» パトさんありがとうございます!なるほどNGワードですか…確認します。期待に応えられるように頑張ります! (2021年5月15日 12時) (レス) id: 1908544fd9 (このIDを非表示/違反報告)
パト(プロフ) - NGワードとかが入っちゃってる感じですかね……? ごめんなさい、コメントしておいて何ですがよく分かりません。この作品、とても好きなので一刻も早く更新が再開できるようになることを願っております! 体調に気を付けて頑張ってください! 応援してます! (2021年5月14日 21時) (レス) id: 8ed95612e3 (このIDを非表示/違反報告)
莉亜(プロフ) - ありがとうございます! (2021年5月14日 18時) (レス) id: 08c098a676 (このIDを非表示/違反報告)
からちゃ(プロフ) - 莉亜さん» 遅くなってすみません!今さらですが、この作品は完全オリジナルなので煮るなり焼くなり好きにしていただいて結構です!早くに返信できなくて本当にすみません、、、 (2021年5月14日 18時) (レス) id: 1908544fd9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:からちゃ x他1人 | 作成日時:2020年9月24日 21時

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