なんでも屋さんの私【SVT】2 (ページ12)

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可愛いくない。SGside ページ12

〜SGside〜

ドギョミヒョンと少し話したあと、
部屋に戻るために廊下に出ると
丁度反対側に向かって歩いていくAヌナの後ろ姿。

すぐに声かけようとしたけど
他の部屋のみんなに知られたくなくて
こっそり着いて行く。

一個下の階のラウンジに座るヌナを見て
寒くないように、ココアを買っていった。

声をかけると、目をまん丸にさせて
びっくりするAヌナ。

すっぴんだからいつもの雰囲気とはまた違った
可愛さ。
すっぴんだから見ないでーなんて顔隠そうとする
そんな姿も可愛いと思ってしまう。

いつから好きかなんてわかんない。
でも何にも一生懸命なAヌナを見ているうちに
好きになってた。
お料理が上手で、自分のことは二の次で。
日本に居た時にあまり良くない人たちのせいでか
すぐ自分がダメだからなんて責めるし。
だから良く僕が面倒を見てる。

なのに
いつも弟扱いして、僕のこと可愛い可愛いだなんていうから
喋ってるのにちょっとムカついてきた。

嫌いなんじゃないけど、僕だって男なのに。
薄着で一人で夜中に出歩いて。

これを他のメンバーじゃなくて僕が見つけて
良かったって心底思う。

いや、僕だってドキドキはするし、
ウトウトし始めたヌナを見て今すぐ
抱きしめたいだなんて思ってるからね。

時間も遅いし、部屋に戻るけど
眠いのかフラフラ歩くヌナ。

いつでも支えられるように構えながら話聞いてたら
案の定躓いたヌナ。

可愛い弟だなんていうから
柄にもなくカッコつけて、抱き寄せたりした。

ほら、無防備すぎる。
ヌナごめんね、僕だって男だし
"可愛い弟"にもっとドキドキされてしまえ。
なんて思ってる悪い弟だよ？

さすがにヌナも顔真っ赤にして
恥ずかしそうに下向いてたからいつも通り
おやすみーって言って見送った。

SG『もっとドキドキしてしまえ。
ぶーちゃんだなんて呼んだお仕置きだよ。』