無口な少女のシェアハウス【歌/い/手】

23 ページ30

ふう

シャワー浴びてスッキリした。

今日は休日なので録画を済ませて買い物に行きたいな...

暖かくなってきたので夏服を新調したい、こう見えて私は暑がりなのだ。
そのためには96ちゃん叩き起さなきゃ、アパレル店員が喋りかけてくるの苦手なんだよ...

そう考えながらノロノロと服を着る。

あ、下着忘れた。
やべえどうしよういや大丈夫か、だって胸ないし。
まあ大丈夫か。

更衣室から出るとそこにはドアの前にたっている成人男性2人がいた。

『何してるんですか』
「「いやあ〜なんでもないよ」」

怪しい、一体どんな疚しいことをしたのだろうか

それはさておき96ちゃんを起こしたい、その前に自室に服を取りに行きたい。
そんな思いはトーストの香りでかき消されてしまった。

お腹すいたな。

テーブルに9人分の朝食が置かれる。
朝起きたら誰かが朝食を作ってくれるっていいな,可能なことなら一生ここに住み着きたいくらい。

ニート的発想をしてしまった。

いつの間にか他の人も起きていて朝食を食べる流れになっている。言うまでもなく朝食も騒がしい。

ただずっと1人でご飯を食べていた私にとってはむしろ嬉しかった。

トーストを1口食べる。サクッとしたカリカリしたみみをふわっとした生地が美味しい、バターを塗っているのか後味が香ばしい。しかもトーストが分厚いので歯ごたえ満点だ。彼方さんは天才なのかもしれない。

『これおいしい！』

「でしょ〜？俺トーストに定評あるから」

『どうしたらこんなさくふわになるの...美味しい、毎日食べたい』

間違いなくこれはお店で売れる、懐かしい味で美味しい。つい興奮して身を乗り出してしまった」

「まあまあAおちついて」

96ちゃんに制止されて席に着く。
ふとそらるさんをみると気まずそうな顔をしていた。どうしたのだろう。

トーストはあっという間に完食してしまった。

✂- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -
その頃のそらるside

やばいノーブラだ...見えちゃダメなやつが見えそう..やばい..

24→←22

ラッキーアイテム

革ベルト

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す