無口な少女のシェアハウス【歌/い/手】

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「やっぱり..Aはもちさん」

なんで..知ってるんだ..

周りに目をやると96ちゃんがやばい顔してた
例えるならば山盛りわさび食べたような感じ

あと何故か千羅さんも

96ちゃんを睨む

すると96ちゃんが申し訳なく語り始めた

「Aごめんよ...バレちゃったんや...」

「録画聞いちゃってな...」

「その2人の話してるとこ聞いた」

渉さん開き直ってるね
これはもう喋るしかないか...?
逃げられないし

少しためらって私は話し始めた

『そんなたいした過去じゃないんだけど』

「A?大丈夫なの?」
96ちゃんは優しい

『うん』

『私はさ..中学と高校..イジ.メられてたんだよね』

『最初は軽いいじりだったかな?
気にしなかったんだけどだんだんエスカレートしてってさ
その時に言われたのが「声が低い」「男みたい」なんだよね..
それ以来声出すのが怖くてさ...
水かけられたり殴られたりして辛くて..
声さえ出さなかったらいいかなって
高一から話さなくなった
でも話さないのは辛くて実況者を始めたの
実況内だったら素を出せるし96ちゃんにも出会えて嬉しかった
やっぱり人と話すのは苦手っぽくて避けてた..ごめんね
変わりたいのに..』
語尾が小さくなっていく

「いま話したのがAの過去、本当はもっと酷かったけどね」

『大したことないよ』

「まあ、みなさん？Aの過去を知ってどうかな?」

96ちゃんの雰囲気が変わる
これはマジの96ちゃんだ

やっぱり嫌われるのかな..?

✄--------------- ｷ ﾘ ﾄ ﾘ ---------------✄
ついにこの作品が歌い手関連1位取りましたありがとうございます！！

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