Dainty Love 3

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[Hiro side]






この前来た時よりも少し部屋が整理されたように思った。


別に元から散らかってたわけではないけど…




ドロスグッズが削減されて、ほかのバンドのものが一切なくなってる。


…あと、俺の写真も消えたw







.






ストラップの調節をしてあげた。





「ヒロくん、ありがとう！」って笑顔で言ってほしかったのに


Aちゃんは俯きがちに「ありがとうございます」って、安定の敬語。




後輩っぽくて可愛いけど、


なんかなぁ…






見上げてきたから頭を撫でてやった。


つやっぽくて柔らかい髪が掌に心地いい。




…こういう髪、うらやましいな。







.







寛「そんな、いつもいつも丁寧に敬語使わなくていいんだよ？w

真面目なんだから、もう」



『…はい//』



寛「ほら、また敬語w

俺、わざわざ出張してきたんだから今日ぐらいタメでいこ？」




そう言うとAちゃんの口は明らかに「はい」って動きそうになったけど


見逃してあげるw








.




今、Aちゃんが頬を紅潮させて目を合わせてくれないのは



俺にドキドキしてるから？




…だよね？






もし合ってるなら


この前のキスは…信じていいのかな。




確かに彼女は


「好きです」って言った。






.







寛「どうする、何やりたい？」



『うーん…簡単な曲。ドロスがいい』



寛「簡単なやつか…


俺基準で考えても参考にならなそうだから、

せっかくだしこれ使う？」




俺は、立てかけて合ってALXDのスコアを手に取った。





寛「王道に、ワタリドリ。どう？」



『実はほんのちょっとだけいじってみたんｄ…けど』




必死にタメ口で話そうとする姿がおかしいw





寛「あ、ほんと？ちょっと弾いてみてよ」





.




おずおずと構えて音を出すAちゃん。



伏し目が一流にクールだけど、





お世辞にもうまいとは言えないw






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