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[Hiro side]
振り向いて見下ろすと、
開いてるのか開いてないのかわかんないような目でAちゃんが俺を見上げていた。
今、相当無防備。
もちろん、手出したりしたらダメだってわかってるけど…
どうしようもなく、胸の奥が疼く。
.
『…ツアーだからまた会えなくなる』
歌ってる時とは全然違う、消え入りそうな細い声で呟いて
起き上がった。
.
寛「だめだよ、慣れてないから頭痛いでしょ…?」
そう言っても聞かず、
Aちゃんは、さらに立ち上がった。
『ヒロ、くん…』
熱っぽい瞳に上目遣いされてひるんだ隙に
Aちゃんは俺の首に手をかけて引き寄せた。
『…好きです』
右頬に、柔らかく何かが触れた。
ほんの刹那、かするように。
全身を電気が走るかのような感覚を味わった…
.
我に返ってAちゃんを見つめると、
さっき店で見た時よりも頬を紅潮させ、
今にも泣きだしそうなくらいうるうるした瞳が
たよりなさげに見上げていた。
「俺も…」ってのどまで上がってきた時、
Aちゃんはそのままふにゃっと、ベッドに倒れこんだ。
そしてまた、すやすやと小さな寝息が聞こえてくる。
・
俺は、唇を軽く噛みながら
Aちゃんの細い体に毛布をかけた。
頬に手を伸ばしそうになるのをこらえて、
微笑む。
寛「…おやすみ、A」
.
なるべく何も考えないようにして玄関を出て、
そういえば鍵かけなくて大丈夫かな、と思いながらも
どうしようもない。
,
完全に惚れたな、と
心の中で一人笑った。
.
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ニイナ - 公式インスタのですよね?一度も結んだ所って見た事無いので正面から見せて欲しかったですよね(笑)此方こそ宜しくお願いします(*^^*)いつも沢山の萌えるヒロさん見せて下さりありがとうございます(^_-)(笑) (2017年7月13日 21時) (レス) id: 806836d5db (このIDを非表示/違反報告)
[cana] - ニイナさん» ハーフアップ?ヒロさんに萌え死にそうになっている作者です。いつもコメありがとうです◎Part4もゼヒゼヒよろしくお願いします! (2017年7月13日 18時) (レス) id: a32fea7bc9 (このIDを非表示/違反報告)
[cana] - あいりんぽんさん» はじめまして!いつもありがとうございます!洋平さんが絡んでくるのはもう少し後になるかなーと思いますが、Part4もよろしくです◎ (2017年7月13日 17時) (レス) id: a32fea7bc9 (このIDを非表示/違反報告)
ニイナ - お返事遅れてスミマセン(泣)ヒロさんからキスされたらヤバいですね(笑)ベース教えて貰うのも想像しただけで物凄く緊張しそう(*_*)(笑)読んでいてドキドキさせて貰いました(*^^*)これから二人には上手くいって欲しいですね(^^)v (2017年7月12日 22時) (レス) id: 806836d5db (このIDを非表示/違反報告)
あいりんぽん - こんにちは◎いつもキュンキュンしながら読んでます!私、ヒロさん大好きなのでこの展開がすごく嬉しいです(≧∀≦)でも洋平さんの気持ちも気になっちゃいますね〜…これからも素敵なお話楽しみにしてます!!! (2017年7月5日 19時) (レス) id: 35bee2d7cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:[cana] | 作成日時:2017年5月1日 21時