Dainty Love 2

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[Yoohei side]





2人分のスープカレーが同時に来た。



スープカレーなんて久しぶり！ってはしゃぐ彼女だけど、

実は俺も北海道にツアー行って以来、食べてないかも。





洋「いただきまーす」


『いただきます！』





洋「美味い！…あれ？食べないの？」


『あー…私、猫舌なんですー…w』







そう言って、ライスだけをちびちび食べてる。


なんだ、この子ども大人みたいな奴は…w





．








この子たちは結成からデビューまでが俺たちより遥かに早い。


時折あの頃の自分を重ね合わせてかつての苦労に思いをはせたり、単純に応援したくなったりする。



バンドって運だなと、つくづく思う。

俺達は何かと運が悪かった。




でも、今はAちゃんとそんな話をしたくはない。



もう少しいろんな経験をしてから対等に話したいってのももちろんあるし、

せっかくだからもっと他愛のない話をして、距離を縮めたい。







．







スープの方もだいぶ冷め、そっちもちびちびと食べ始めたAちゃん。



ステージ上ではあんなにロックでボーイッシュなのに、

今はなんかめっちゃ女の子らしい。





俗に言うギャップ萌えというかなんというか…w


素顔の方を垣間見れた気がして、ちょっと嬉しいかも。








．

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