Dainty Love 2

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夏休み。




深夜の有名音楽番組への出演が決まり、

練習のために、またレコーディングスタジオにこもる生活が始まった。






私はいつもと同じように大地と待ち合わせてスタジオまて来る。


でも…

楽は今日からしばらく一人で来るんだろう。





いつも通り、5分前に着いた。

フロントで鍵をもらおうと思ったら…




「その部屋は先ほど来た方が持っていきましたよ」



『え……』


大「…あの子がもう来てるんじゃない？」






侑久しかサポートメンバーのことを知らなくて、

私たちはまだどんな人が来るのかを知らない。







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ルームに来ると、既に電気がついていた。


予約したの、ここで間違ってないよなぁ…と思いながら、そーっとドアを開けた。








鏡の方に向かって…

ベースを弾いてる人がいる。



女の子。








私たちの気配に気づいて振り返った。








「あ！AGILE PIKAのみなさんですか？」



『そうですが…サポートベースの方ですか？』



「はい！初めまして〜 宇都宮 凜といいます」




大「どうも、ギター兼リーダーの青山 大地です」


『…ボーカルの南 Aです』


楽「ドラムの塚平 楽です」








セミ茶髪でくるくるしてる。



うちのバンド、誰も染めてないからなぁ…

目立ちそう。




少しつり目で整った顔。








凜「あの…あたし、あんまり詳しく聞いてないんですけど侑久、どうしたんですか？」


大「ちょっと入院。最低でも1ヶ月は安静だって」


凜「そうなんですね…」






侑久と同学年ってことは、一つ下か。





大「早くからありがとうね。今日からよろしくお願いします」


凜「こちらこそよろしくお願いします」







はっきりしてそうだけど、いい子そうだなと思った。








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