にんじん きらい 。

#3 ページ4

てっちゃんが大声を出したと同時に、インターホンが鳴る。



二「お疲れ様っす！」



し「おつおつー」



来た！



私のヒーロー、しばゆー！



「しばゆー遅い！」



し「え、30分しか遅刻してないよ俺」



「あ、早かったねごめんごめん。」



と「いや早くねーよ」



し「Aさぁ、太ったことない？」



こいつ。

来ていきなりそれか！！



「太っ…てないよ。知らんけど。」



し「なんかモチモチしてる」



「え、てっちゃん私太った？」



て「んんー、まぁ、少し？」



ガーーーーン！！！



普段は言わないてっちゃんまでそう思うってことは、
本当に私太ったんだ……


たしかにここ最近、ほぼ外食か出前で済ませてたし
皆が買ってくるスイーツとかも散々食べたしなぁ…



自分のお腹をツンツンしてみると、
確かに前はなかったお肉がついている。



り「なにしてんの(笑)」


ゆ「お腹気になるの？A」



「うわびっくりした、二人共来たんだ」



後ろを振り返ると、りょうくんとゆめまるがいた。



…ゆめまる、また何か買ってきとるやん。




ゆ「Aの目線が俺じゃなくて俺の手土産にいってる」


り「かわいー、お腹空いてたの？」



「違う！もうお腹いっぱい！」



ゆ「えー俺せっかくAの好きなチョコケーキ買ってきたのにー。」



「…ください。」




勝てません、誘惑には。




*



*



り「Aって本当美味しそうに食べるよね〜」



「だって美味しいもんっ」



虫「ねぇりょうくん聞いて、あのAがにんじん食べたんだよ」


り「えっ！？Aどうした、凄い！」




よしよし、と私の頭をわしゃわしゃしてくるりょうくん。


このイタリア人め、女の子の扱い慣れてんな！


キュンとするやん！！






*


*

#4→←#2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す