にんじん きらい 。

#23 ページ24

りょうSide




企画会議中、虫さんが変なことを言い出した。



虫「りょうに惚れん女いない説の検証しようよ〜」


し「いいねーそれ、どうやる？」


て「ナンパ？」


「いやしないしない！やめて！」


A「えーやだそれ、他のにしよ」


ゆ「珍しくAが反対した」


A「なんか嫌だー。」



Aは少し拗ねたような顔で反対してくれた。

え、普通に嬉しい。



て「何で、やきもち？」


A「そうかも。りょうくんは東海オンエアだけのもの」


と「それもそうだな、あんまりチャラいことさせられん」


虫「うーん、じゃあこれボツね」



そこは、Aだけのものって言ってくれていいのになぁ。
実際俺の心はAだけのものなのに。


*


*


*



企画会議が終わり、各々くつろぎ始める。


Aは相変わらずしばゆーとずっと喋ってる。
高校の頃から仲良しだもんねー。


「Aってしばゆーと何で友達になったんだっけ？」


A「何でだっけー？私が告白して振られてから急激に仲良くなったんだよねー？」


し「それ言う？？」


「え！？嘘でしょ！？」


て「えっ告白！？はっ！？」



何それ、今まで知らなかったわ

てか告白？ちょっと頭が追いつかない。



「そんな話聞いたことないんだけど！」



し「言ってないもん」


A「聞かれてないし、ねー」


し「ねー」



ゆ「俺は知ってたよ、Aずっとしばゆーのこと好きだったもん(笑)」


「いつから？」


A「んー、高校入ってすぐから」


し「この子告白の仕方すごかったよ、すっげーデカい声で世界で一番好きぃぃぃって叫んでたもん。」


と「え、それあれじゃね？」


「そうだよね、あの声Aだったんだ…」


て「俺らが部活してる時にバカでけー声聞こえて、あんな告白するやついるんだって話したよね」


「すごいよねえ(笑)」



それにしても、衝撃の事実。
Aがまさかのしばゆーを…


しかも高校のときってしばゆーが一番頭おかしい時じゃん。
Aのタイプってそういうのなの？(笑)


て「てか何お前、振ったの？」


し「うん、振ったー。だって俺はAの事そんな風に見れんかったし」



多分ここにいるみんなが思ってるはず。

お前絶対バカだろ、って…。





*


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