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永瀬side
永瀬『ん、どうぞ。……夜やし、多分大丈夫やと思うよ。』
『……、いただきます、』
永瀬『はーい、笑。』
少なからず入院生活にストレスを感じて発作につながってる部分はあって。体のことも考えてあんまり時間は作れへんけど、なるべくリラックスしていつも通りの生活を送れるように。
たわいもない話をしながら、彼女の話に耳を傾ける穏やかな時間。
……
永瀬『おやすみ、ゆっくり寝てな、』
布団をかけ直して部屋を出る。
……
Prr…
永瀬『はーい、どした?』
『……こぼしちゃって、あととまんない、』
永瀬『おっけ、すぐ行くな、』
それからはなんとなくやけど、困ったらすぐに呼んでくれるようになっだと思う。前までは汚しても自分でなんとかしようとしちゃって無理したりすることが多かったけど。
急いで部屋に向かうと、Aちゃんが必死に自分の発作を抑えようとしてて。
永瀬『大丈夫よ、俺の手握っとく?、ご飯ちょっと遠ざけるな、……大丈夫大丈夫、そのうち治まるから、』
『……はぁ、……っ、はぁ、』
永瀬『ゆーっくり、焦らん焦らん。体だらーんて力抜いてみ?、大丈夫、』
『……、っ、ふぅ、』
永瀬『ん、そうそう。……自分で落ち着けるようになってきたやん、すごいすごい、』
ちょっと前までパニックで2人がかりで落ち着かせる、なんて多かってんけど、今は自分で落ち着けるようになってきて。
永瀬『よし、食べるん再開しよか。汚れちゃったところ、拭いとこうか、……ん、おっけ、食べ終わったら一応シーツも替えちゃうわ、』
『……ごめんなさい、』
永瀬『ごめんなさいちゃうやろ?、笑、ありがとうのほうが嬉しいかな、』
『ありがとう、』
永瀬『いーえ、なんもよ、笑。さ、早よ食べちゃい、』
一緒懸命にもぐもぐと頬張るAちゃん。薬効くまでの我慢やから、もうちょっと頑張ろうな。
Fin
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作者名:柊架 | 作成日時:2023年12月23日 0時