なれそめ ページ30
『そろそろ次読む?』
「うん!僕が読むね。」
「"まふゆりのお二人、こんばんは。お二人の馴れ初めについての詳しいお話が聞きたいです!"」
『あ、確かにちゃんとは話してないね。』
「ねー!ん〜、これ結構話すと長くなるね〜」
『そうだね〜』
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学食の席、約1年間座り続けてきた定位置に座る。
大学に入ってから、生活は大きく変わった。
朝起きて大学に行く。夕方は歌い手として歌を録音して、夜中はソロ配信かフィッシャーズの撮影に向かう。
この生活にも慣れてきた。最近変わったことといえば…
あぁ、学食の隣の席だろうか。
秋頃までは空席だったのだが、最近隣にとある男性が座ってくる。多分先輩。
名前まではよく知らないが、イケメンだしスタイルいいし、なんかモテてそう。
そんな先輩が、今日も隣に座ってきた。今日こそ、話しかけようと思う。
『あ、あの。』
「…え、あっ、今僕に話しかけましたか…?」
その先輩は、本当に男性か?と思うほど声が高かった。
『あ、そうです。あの、最近毎日ここ座ってますけど…端っこがいいなら譲りますよ。』
「い、いえ!大丈夫です。僕がお邪魔でしたら退きますけど…」
『いえ、そういうつもりでは…あの、お名前を…』
「あっ、相川真冬です。今年で4年生で、もうすぐ卒業で…」
『あっ、そうなんですね。卒論、頑張ってください。』
「お名前、お聞かせ頂いてもいいですか…?」
『AAです。1年生なので…3歳差ですね。』
「A、Aさん…あの!LINEとか、交換したくて…!」
『はい、もちろん!』
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『その後、まふがいっぱいアプローチしてくれて…交際したって感じだよね。』
「合ってる合ってる!僕、初めてAに話しかけた時から好きだったからめっちゃ緊張しちゃってた…」
>ほうほう…
>時間延長する?
『延長はしない!多分まふこの後いちゃいちゃしたいだろうし…ね?』
「したい!」
『おっけ!それじゃ、まったね〜』
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作者名:リリー | 作成日時:2021年10月19日 1時