第４８話 ページ2
「体育祭、かぁ…」
帰り道をノロノロと歩きながら
さっき先生に言われたことを考えていた
…あんまり、気は乗らないなぁ…
そもそも、走るのとか得意じゃないし
今の個性じゃ、勝てる気がしないし
かっちゃんや出久と戦いたくないし
「弔さんは何て言うかな……って、あ」
どうして忘れてたんだろ…!!
昨日から弔さんと
ぎ、ぎくしゃく…？してるんだった!!
「うあー…どうしようぅぅぅぅぅ…」
謝る…しか、ないよね…
っていうか、何を言えばいいの…!?
昨日はごめんなさい？
…いやいやいや!!
襲ってきたのは弔さんからだし!!
パジャマを忘れたのは私だけど〜…
でも、あそこまで…その…
ハ、ハツジョーするなんて…っ
「お、思ってなかったもん!!」
「うわあ!?…って、Aちゃん!?」
「あ、出久…」
「急に大きな声出したからビックリしたよ」
「こ、声出てた…？」
「あはは…」
無意識だった…
は、はずかしぬ…
「あ!!で、でも!!所々しか声に出てなかったよ!!」
「そ、そっか…良かった…
えっと…出久は何してるの？」
「町内をランニング中、かな」
「…体育祭のために？」
「うん!!もうすぐだからね…
やれることは全部やりたいんだ」
「そう、なんだ…」
出久って…こんなに強い目をしてたっけ
昔はいつも、かっちゃんの後を
追いかけてるだけのデクだったのに
いつのまにか
「かっこよくなったね」
「え!?ええぇえ!?///」
「あのさ、出久は…私に体育祭出て欲しい？」
ちょっと、興味が出た
出久がどう答えるのか
「うーん…うぅぅぅぅぅん…」
しばらく、唸って、悩んだ後
「出て欲しいな」
出久は、そう言った
「本当は、出て欲しくない気持ちの方が
大きいんだけど…
Aちゃんが怪我するところとか
Aちゃんが傷つくところとか
僕はもう、見たくないし…
かっちゃんも僕も
体育祭中ずっと傍にいて、
守れればいいんだけど…
そうはいかないしね…」
悲しそうに笑う出久に
私は頷くことしかできなかった
「でも、Aちゃんには
体育祭出て欲しいんだ」
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LILU. selene(プロフ) - ジョバンニさん» ありがとうございます!!毎日少しずつですが、更新頑張っていきます!! (2018年1月28日 13時) (
レス) id: c4cf5ad24c (このIDを非表示/違反報告)
ジョバンニ - 続編おめでとうございます！！ (2018年1月27日 23時) (レス) id: a7445eae76 (このIDを非表示/違反報告)
LILU. selene(プロフ) - あぁ!!すいません!!ご指摘ありがとうございます!! (2018年1月27日 16時) (レス) id: c4cf5ad24c (このIDを非表示/違反報告)
餅氏(プロフ) - オリフラ外し忘れてますよ！ (2018年1月27日 16時) (レス) id: f1c213c893 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LILU. selene | 作者ホームページ：なし
作成日時：2018年1月27日 16時
