奪い合い【 N.Takuya 】 (ページ7)

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昨日のことであまり眠れないまま朝を迎えた

彪「 Aおはよ」

『おはよう、あれ拓哉は？』

彪「電話しても出ないかったから多分寝坊」

『拓哉が寝坊とか珍しい』

教室に着き朝のホームルームのチャイムがそろそろ鳴る時間になってもまだ拓哉は来ていない

み「西村くん休み？」

『寝坊にしろ休みにしろ拓哉にしは珍しい』

みゆとそんなことを話していると廊下からすごい勢いの足音が聞こえてくる

拓「っはぁー、間に合った」

全速力で走ってきたのか息を切らしながら拓哉が勢いよく教室に飛び込んでくる

拓「おはよう」

『おはよう、寝坊？』

走ってきてボサボサになった髪を両手でわしゃわしゃ整えながら私の隣の席に着く

拓「そう、昨日全然寝付けなくて」

み「西村くんの足音凄まじかったで」

拓「ほんまに今日1日の体力全部消耗したわ」

『おつかれ、汗すごい』

あまりに汗がすごいから自分のタオルで拭いてあげようと手を伸ばす

拓「っ... 」

拓哉が顔から耳まで真っ赤にしていることを知らずに、ある程度汗を拭き終えタオルをかばんにしまう

彪「話変わるけど、今日放課後委員会あるらしいで」

み「確か岡﨑くん私と一緒だよね？」

彪「そうやで～ Aと西村くんは？」

拓「俺ら一緒じゃないねん、俺スポーツ委員」

『私保健委員』

拓「え、保健委員？」

『うん、何でそんな驚いてるん？』

拓「あ、いや何でもない」

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takuya said

Aは無意識で俺の汗拭いてきたん？

俺だけ照れてめっちゃ恥ずかしいやん

こっちの気も知らんであーいうこと無意識でやってくるからこっちの心臓が持たんわ、

ってか保健委員って斗亜おるやん

斗亜1年の頃からAのこと気になってる言っとったし、あんな可愛い顔して恋愛になるとガツガツ行くから不安しかない

あー、俺も保健委員にしとけばよかった

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