土俵際の色男�� ページ32
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苛立ちをぶつけるように脇腹をくすぐってやった。それでもAはキャッキャと“まだ帰りたくない”を繰り返す。
まだ俺以外とサシで行ったことはないと言ってたけど、他のメンバーとでもこんな感じになるのか？
最近また距離が近いあの男とも、もう飲みに行く約束はしてんのかな。
「……わかったからもう黙って」
「おっ？」
「運転手さんすみません、〇〇の方行かないでそのまま△△向かってください」
人目も憚らず陽気なAに耐えられなくなった。
だから黙らせるために俺の家に連れて行くだけ。
家に来てそれで満足すんなら悪くない。
明日こいつは午前中に大学に行くとか言ってた気がするけど、いい大人なんだから自分でどうにかするだろう。
＊
車の揺れで酔いが回ったのか、タクシーから降りる頃どことなく険しい表情になっていた。「(いよいよ吐くか？)」と構えたら返ってきた第一声は、
「ねむい」
玄関に入った瞬間のこれ。
隠しもせずに嫌な顔した俺、悪くないと思う。
「知ってると思うけど俺寝室には誰も入れないから」
「うん…」
「おい！言ってるそばから…！」
「なぁに」
リビングはそっちじゃないし。よたよたした足取りで寝室の扉に手をかけるのを慌てて止めた。これ絶対確信犯だ、わかってんだよお前が何度も壮大ん家に行って間取りを把握しきってることは。
「寝るならソファで寝な」
「んー？」
「あっちだって」
「ううん、こっち(笑)」
「お前さぁ」
扉の前に立ちはだかる俺の身体に抱きつくように、ドアノブに手を伸ばしてニヤニヤしてる。こっちの気も知らないで「ここには何があるのかなぁ〜？」とほざくこいつを泣かしてやりたい。
「入ったら襲うよ」
「はーいっ、お邪魔しまーす」
「っ、！」
スルッとガードを抜けて開かれる扉。まじで、俺の言うこと全然聞こえてないじゃん！「A、冗談だと思ってんならほんと、」言い終わるよりも先に羽毛布団に尻からダイブした。
壮大なら絶叫してんだろうな。
俺は結構、疲れるとシャワー浴びないで寝ることあるから気持ち的にはセーフだけど、相手がいただけない。
「ふかふか〜」
「……」
「のんちゃーん」
「なに」
「お化粧落として」
大の字になるAに近寄りジト目で見下ろす俺に、視線を合わせてにっこり口角をあげる。「拭き取りのやつあるでしょ」と、ゴリ押しでお願いすれば断られない確信があるような口ぶり。
あーあ、わかった、認めるよ。
今まで俺が甘やかしてきたのが全部悪い。
……………まあそれも今日この時までだけど。
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くぼりや最推し(プロフ) - リルアワ10！楽しみにしてます！！ (4月17日 22時) (
レス) id: 90a2e6930a (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - kikiさん» こんにちは〜！ソウタは色んなことがすーぐお顔に出てしまうのに、きっと特別なメンズBESTYにいち早く気付いて、ちょっと間我慢してたけど耐えらんなくなったんだろうなぁと思います（笑） (4月7日 22時) (レス) id: 45623bbec3 (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - お久しぶりです！最新話のソウタの顔があまりにも簡単に想像できてしまって思わずコメント欄に来てました…🤦🏻♀️ (4月2日 22時) (レス) @page46 id: e7b97053e4 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - くぼりや最推しさん» クレヨンの握り方もどうせ子供っぽいモンちゃんです。お絵描きのときはやたらと幼女の雰囲気。いえいえこちらこそありがとうございます。 (4月2日 21時) (レス) id: 45623bbec3 (このIDを非表示/違反報告)
くぼりや最推し(プロフ) - はううかわいい、、グッズ考えてるときの子供のようなモンちゃん大優勝でした。カプ大渋滞ウェルカムです！！！いつもコメントまで丁寧にお返事していただきありがとうございますー！！！ (3月31日 11時) (レス) id: 62f89a7c15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白 | 作成日時：2023年12月26日 18時
