土俵際の色男�� ページ29
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二十歳まであと数日間に合わなかった忘年会、
二十歳になって初めて勢揃いした新年会。
ここ数週間本人より周りが、Aがこちら側に来ることに浮き足立っていた。
酒を飲むことなんてコイツからしたら ちょっとした憧れを満たすだけのもんだっただろうし
俺らも俺らで、まだ見ぬAの姿を想像して どんな風になるのだろうと楽しみにしていただけ。
ただ、俺が成人したときに、初めて乾杯をしたオヤジがやけに嬉しそうだったのを思い出した。
日高さんはきっと、Aにそうゆう感情を抱いたんじゃないかと思う。
勝手な想像が膨らむ中で、俺たちの前に透明なグラスが２つ置かれていた。「黒真珠のロックです」という言葉を耳に入れながら、俺は手に持っていたジョッキの中身を一気に飲み干した。
Aが両手でグラスを包み込んでチラリとこっちに視線をよこす。
「……なに」
「泡盛」
「うん、そうだよ。乾杯」
何を伝えたかったのか。
Aはたまに文脈のない単語だけを呟いては 俺の動向を見守っている事がある。そうだよお前が頼んだ泡盛だよ。ほら乾杯したら飲みやすいだろう、とグラスを包み込む指に向かって弱く俺のグラスを触れさせた。
「(っ、やっべこれ、めっちゃ濃い)」
口につけた瞬間にわかる。
あまり感じたことのないくらい高いアルコール度数の刺激。
一口飲んだだけで喉元がヒリつく感覚に思わず「Aこれ、ロックはやばいかも」と声をかけるが、どうやら手遅れのようだ。
「…………うーわ、すご」
コクコクと、白い喉元が小さく動いている。ロックをその勢いで飲むのは馬鹿がやることだなぁと慌てて手首を掴んだ。
「ゆっくり飲みなって」
「んん〜、ケホッ」
「ほらぁ」
「っ、のんちゃんがグッてやるからぁ」
「そんな風に飲むもんじゃないの」
何コイツいつの間にアホになったの。2杯やったハイボールが効いたのかな？指の中に収まった手首は思ったよりも熱を持っていて、咽せているのに楽しそう。
「胸のところキューってなる…！」
「これ度数やばいよ。ゆっくり飲みな」
「あっつい。ね、ほっぺ赤くない？」
「……普通」
普通に、モチモチのスベスベで触り心地良さそうな頬っぺただよ。肩から真っ直ぐ俺の方を向いて首を傾げるあざとさといったら。
見慣れたとはいえ顔が可愛いのは事実。無下に出来ない自分に鼻で笑ってしまう。でもAはそれを、自分を馬鹿にした笑いと勘違いしてムッと唇を尖らせた。
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くぼりや最推し(プロフ) - リルアワ10！楽しみにしてます！！ (4月17日 22時) (
レス) id: 90a2e6930a (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - kikiさん» こんにちは〜！ソウタは色んなことがすーぐお顔に出てしまうのに、きっと特別なメンズBESTYにいち早く気付いて、ちょっと間我慢してたけど耐えらんなくなったんだろうなぁと思います（笑） (4月7日 22時) (レス) id: 45623bbec3 (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - お久しぶりです！最新話のソウタの顔があまりにも簡単に想像できてしまって思わずコメント欄に来てました…🤦🏻♀️ (4月2日 22時) (レス) @page46 id: e7b97053e4 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - くぼりや最推しさん» クレヨンの握り方もどうせ子供っぽいモンちゃんです。お絵描きのときはやたらと幼女の雰囲気。いえいえこちらこそありがとうございます。 (4月2日 21時) (レス) id: 45623bbec3 (このIDを非表示/違反報告)
くぼりや最推し(プロフ) - はううかわいい、、グッズ考えてるときの子供のようなモンちゃん大優勝でした。カプ大渋滞ウェルカムです！！！いつもコメントまで丁寧にお返事していただきありがとうございますー！！！ (3月31日 11時) (レス) id: 62f89a7c15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白 | 作成日時：2023年12月26日 18時
