怪物、言うてる場合じゃない ページ26
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数分後。
準備万端でスタジオ入りした壮大と樹音にまでダンスを披露したA。即座にHIPHOPアレンジを始める壮大の横で、樹音は無言のまま動画撮影を続けている。心なしか目が据わっていて それに気付いた真人は「(どうゆう感情の顔？)」と頭の中で突っ込んだ。
「てかお前これ全部持って帰るの？」
「うん！」
「もちムギ警戒すんじゃね？」
「……書斎に置くから大丈夫ぅ」
「書斎？趣味部屋の間違いだろ」
壮大とAのやり取りに 動画を回しながら樹音が突っ込む。
現在2LDKの彼女の家は、リビングと寝室の他に“書斎”と呼ばれる 楽器や趣味のものに溢れた6畳の部屋がある。
一応ここで勉強やら台本読みやらすることもあるようだが、中の様子を一度見た事がある樹音の言い方は正直的を得ていた。
「どうやっておこうかなぁ、みんな一緒にしてあげた方がええやんね」
「えー……うん」
「かあいい…ニャオハのほっぺフサフサなんよ、触っていいよ」
「あ、うん。さんきゅ」
ニャオハね。はいはいニャオハニャオハ。と壮大は差し出されたぬいぐるみに手を伸ばす。
ONE PIECEなら興奮できるけどなぁ…と、そのもの自体にはあまり興味がない男達でも、嬉しそうに好きなものの話をする女の子を構いたくて興味ないなりに色々覚えてはいる。
「新旧の御三家で並べてみたら」
「ピカどうしよ？」
「真ん中で構えさせたらいい。……てかミュウ居るじゃん、あれと一緒にしてあげなよ」
「ん！それいい」
「え、なんでJそんなモンさんのポケモン事情知ってんの」
「常識だろ」
「そうなの？知らないのは俺だけ？」
「Aの家には猫が2匹います」
「なあなんでそんな英語の教科書みたいな言い方するん」
真人の言葉の何が面白かったのか、大きな口を開けてハイタッチを求めに行った壮大。「知ってるぅ！それは俺も知ってる」と興奮している。
「あ、そういえばドームにサナちゃん呼んだ」
「「？！？！」」
「……サナちゃんって、TWICEのサナ？」
「うん。環奈ちゃんもくるよ。優子さんは行けたら行くって」
「おい！飲み会じゃねえんだよ！」
「お手軽感覚で呼んでんな？！どこの環奈ちゃんだ？優子さんって？」
さっきまでフニャフニャとぬいぐるみをいじっていた女が、突然自分達を震え上がらせる台詞を言い始めて慌てる3人。「内緒で招待したら怒るやん。」とニッと笑う顔は確信犯だ。
そう、言い忘れていたが、今日はドーム公演スタジオリハーサルの初日。
呑気にぬいぐるみに囲まれる彼女、彼らは、1ヶ月後 東京ドームを超満員にするアーティストとなるのだった。
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くぼりや最推し(プロフ) - リルアワ10！楽しみにしてます！！ (4月17日 22時) (
レス) id: 90a2e6930a (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - kikiさん» こんにちは〜！ソウタは色んなことがすーぐお顔に出てしまうのに、きっと特別なメンズBESTYにいち早く気付いて、ちょっと間我慢してたけど耐えらんなくなったんだろうなぁと思います（笑） (4月7日 22時) (レス) id: 45623bbec3 (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - お久しぶりです！最新話のソウタの顔があまりにも簡単に想像できてしまって思わずコメント欄に来てました…🤦🏻♀️ (4月2日 22時) (レス) @page46 id: e7b97053e4 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - くぼりや最推しさん» クレヨンの握り方もどうせ子供っぽいモンちゃんです。お絵描きのときはやたらと幼女の雰囲気。いえいえこちらこそありがとうございます。 (4月2日 21時) (レス) id: 45623bbec3 (このIDを非表示/違反報告)
くぼりや最推し(プロフ) - はううかわいい、、グッズ考えてるときの子供のようなモンちゃん大優勝でした。カプ大渋滞ウェルカムです！！！いつもコメントまで丁寧にお返事していただきありがとうございますー！！！ (3月31日 11時) (レス) id: 62f89a7c15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白 | 作成日時：2023年12月26日 18時
