ﾋｰﾛｰ、vs番犬 round2 ページ23
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翌朝。
ソファの寝づらさで早々に起き上がった壮大が、ノックもせずに寝室の扉を開いた。異性とはいえAに対しては特に距離感バグを起こしている彼の脳内に“遠慮”という文字は勿論ない。
「(うわっ……事後？)」
加湿と暖房が程よく効いた室内のど真ん中にあるダブルベッド。シルクカバーの羽毛に包まるAを抱え込むように、パンツ一枚になった舜斗の肉厚な腕と脚が 布団の上から絡みついていた。
その枕元には2匹の猫が丸まっていて、白い方は壮大の入室とともに敏感に顔を上げてこちらを見ている。
「………、」
壮大はまず声を出さずにそっとベッドに近寄って 眠る2人の顔を上から覗き込んだ。舜斗の手は無意識か、Aの背中の辺りにしっかりと置かれている。「(寝てるときまで独占欲丸出しか……)」と壮大は思う。意地でも手放したくないらしい。
「……ん、」
人の気配を感じ取ったのか、わずかな声を出したのは舜斗だった。「……寒くねえの？」真冬の朝に薄着で寝ている彼に聞いてみる。すると意外にもさっぱりと意識を覚醒させたのか、薄目を開けた舜斗が すぐに覗き込む壮大の顔を見上げた。
「…………みづの体温高ぇから大丈夫」
「惚気かよ」
「寝顔見るのやめてくんない？」
「今更おせーよ」
「楽屋じゃこんな顔で寝ないでしょ」
「……一応確認だけどヤッてないよな？」
枕元に肘をついて頭を支えた舜斗は、その質問にニヤリと口角を上げて答えなかった。生々しい表情に壮大は背中に冷や汗を伝せる。おいおい遂にかお前ら、驚きやしねーけど、やっぱちょっと心の準備というものが。
「まじ？」
「声聞こえた？」
「っ、どっちだよ、まじで！」
「…………んんっ……そーたくん、なに……」
焦る大きな声にAも意識を浮上させたらしい。
眉間に皺を寄せてから薄ら目を開けて、舜斗の肩越しに壮大と視線を合わせる。「おはよう、みづ」……わざとらしいくらい甘いそれは、客人に見せつけるため 本当にわざと出した舜斗の声だ。
「？……おはよ。そたくんもおはよ。お腹すいた？」
「あ、…………アぁ？」
「、お腹すいたから起こしにきたんじゃないの？」
「プッ、ククッ」
「………………俺は子供か。」
ため息交じりに突っ込む壮大。
もうどっちでもいいやと、そんな心中だ。
どうせ真相を聞いたところでこいつらが常識の枠を超えた関係なのには変わりないのだから。
そんなバレンタインの朝。
数時間にメンバーの手元に渡った手作りスイーツの中に今年も丁寧なメッセージカードが挟まっていたのは、また別の話。
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くぼりや最推し(プロフ) - リルアワ10！楽しみにしてます！！ (4月17日 22時) (
レス) id: 90a2e6930a (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - kikiさん» こんにちは〜！ソウタは色んなことがすーぐお顔に出てしまうのに、きっと特別なメンズBESTYにいち早く気付いて、ちょっと間我慢してたけど耐えらんなくなったんだろうなぁと思います（笑） (4月7日 22時) (レス) id: 45623bbec3 (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - お久しぶりです！最新話のソウタの顔があまりにも簡単に想像できてしまって思わずコメント欄に来てました…🤦🏻♀️ (4月2日 22時) (レス) @page46 id: e7b97053e4 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - くぼりや最推しさん» クレヨンの握り方もどうせ子供っぽいモンちゃんです。お絵描きのときはやたらと幼女の雰囲気。いえいえこちらこそありがとうございます。 (4月2日 21時) (レス) id: 45623bbec3 (このIDを非表示/違反報告)
くぼりや最推し(プロフ) - はううかわいい、、グッズ考えてるときの子供のようなモンちゃん大優勝でした。カプ大渋滞ウェルカムです！！！いつもコメントまで丁寧にお返事していただきありがとうございますー！！！ (3月31日 11時) (レス) id: 62f89a7c15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白 | 作成日時：2023年12月26日 18時
