色男、何がしたいねん ページ7
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腰に手を当てて、ニヤニヤしたまま瓶を口につけるA。
「いただきまー、ぐはっ！」
「あ、ごめん」
「っ、！ゲホッ、……ゲホッ！」
瓶の中身が彼女の口に流れ込むまさにその瞬間、見計らったように樹音が瓶の底を持ち上げて、流れ出たコーラは予想以上の勢いで喉をついた。
変な声を出してむせ返るA。
「ごめん」だなんて、口で言ってて全く思っていないのが樹音だ。悪い顔をしている。
「は？おい、大丈夫、」
舜斗が心配そうに声をかける。それほど苦しそうに咽せるAは、抗議の言葉より先に樹音の腕を痛いほどにギュッと掴んで、
「ゴホッ…ほんまに、無しやで……！ゲホ、」
「ははっ、ごめんね」
軽く笑う様子に思わずバシッと肩を叩く。
最近良く鍛えているという彼の体はピクリともしなかった。
あんまりな光景に「ひっでーやつ」と壮大は苦笑いだ。
「あーあ、Tシャツびしょ濡れじゃん」
「他人事ちゃうねんけど！ノンちゃんのせいやねんけど！」
「きったねー」
「ひどいよ！」
「みづ、ほらタオル」
瓶から流れ出たものかAがむせ返したものかわからないコーラのシミが、しっかりとフェスTシャツを汚していた。
舜斗が投げよこしたタオルを取ると、まだ涙目でコンテナの扉を開ける。
「どこ行くの？」
「ばか！！」
「……答えになってないんだけど。その格好でどこ行くんだよ、おい」
「れおのところ！！！」
「「なんで？」」
自分がやらかしたくせに、服が濡れたまま外に飛び出ようとする行いを声で牽制していた樹音だが、怒れるAにはあまり意味がないようだ。
突然出てきた名前に、樹音と舜斗のひっくい声が重なる。分かりやすい2人の嫉妬のような戸惑いには、壮大が堪らずに吹き出した。
“なんで”に答えることなく飛び出していったA。
コンテナに残された3人に妙な沈黙が訪れた。
「……Jちょっとは手加減してやってよ。みづマジでそろそろ泣くよ」
「泣いてもレオが慰めんだからいいじゃん」
「良くないよ。分かってるでしょ」
「きらわれるぞ〜」
「………………あーもー、だっる、まじあいつ」
(先に吹っかけてきたのあいつじゃん)と心の中で悪態をつきながら、それでもAを追いかけるように出ていった樹音。
そして壮大は『お前は行かなくていいの？』と言いたげな視線を隣に送る。
じっと見つめる視線に気付いた舜斗は、催促するような仕草で
「ちょっと何してんの、はやく動画送ってよ」
「……なんなんだよお前……」
ため息を吐いた壮大に真意の見えぬ変顔を返した。
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くぼりや最推し(プロフ) - ヤキモチやいちゃうモンちゃんかわいすぎて一生ニヨニヨ(ニコニコ➕ニヤニヤ))してますわ〜 (4月29日 17時) (
レス) id: 90a2e6930a (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - ミリアさん» マジでこちらもいつか絶対書きたかった構図なので、ここか？ここでいいのか…？と思いつつ間違いなく人生の特別な日に放ったわけです！喜んでいただけてよかった！幸幸💫 (12月26日 19時) (レス) id: 8ca703a50c (このIDを非表示/違反報告)
ミリア(プロフ) - ちょっとごめんなさい、えーっと、これは夢ですか？ﾊﾞﾁｲｹスーツ姿の男7人とドレスのモンちゃんの構図、ずっとずっと私が個人的に夢に見ていたものでした。ですので思わぬ最高のクリスマスプレゼントにモンちゃん同様言葉を失っております。感涙。白さんに幸あれ... (12月25日 19時) (レス) @page50 id: e9170fcfd6 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - masayo_8さん» 何かと重ねて読んでくださる方がいると思うと、大事大事にしないと…と思いますね。私も作り手ではありますが、幸せになれーと思いながら色々妄想してますよ笑 (12月25日 0時) (レス) id: 8ca703a50c (このIDを非表示/違反報告)
masayo_8(プロフ) - モンちゃんのお誕生日は、つい先日亡くなったワンコのお誕生日と近くて、なんだか他人とは思えなくなります😢お話の中の存在かもしれないけど、幸せであれ！！と願うばかりです💕 (12月23日 20時) (レス) @page49 id: be11c96dd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白 | 作成日時：2023年10月2日 15時
