リルティングアワー8【BE:FIRST】

A to Ω ページ50

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MIZUKI , Our muse


Let's spend eternity with us ....









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メッセージを読んで瞬きをした後 手元から顔を上げた。
何も知らず連れてこられた撮影スタジオのど真ん中で。

自分が今ドレスを着ていることも含めて 思考が追いつかずにいる。だって今日はこの後も仕事があると聞かされていた。“家族写真を撮るよ、プレゼントと一緒にね”なんて ただのドッキリだ。




「なんて顔だよ」




そう言いながら壮大が首元を搔く。ジャケットの襟を気にするような仕草だが、彼をよく知る者にはそれが照れ隠しだとすぐに分かった。




「可愛い…」

「だろ」

「、めっちゃ高そう」

「でたー」

「二言目にはそれだよ(笑)」




花の匂いが漂うスタジオの中で、妙にケチくさい言葉。

共にタキシードを着た樹音と礼王が顔を見合わせて苦笑いを漏らした。彼女なら言うだろうなぁとあらかじめ予想していたのだ。

気にせずAは 側にいた真人を見上げて問いかける。




「いくらしたん？」

「内緒だなぁ」

「えー、みんな同じ予算やろ。内緒は無しぃ…」

「……なあ」

「、」

「いいから付けてみろって」




舜斗が言うが早いか、横から壮大が箱に手を伸ばす。硬いクッション性のケースから丁寧に持ち上げると、華奢な腕を取って 手首にそれを巻き付けた。






「似合うだろうと思った」

「……、」

「いつだって、世界で一番 最高の女でいろよ」




Aの手元に視線を落として壮大が言う。
キザな言葉につい 彼女の口元は緩やかに弧を描いた。







“コンステレーション”



星座をモチーフにしたオメガの最高級コレクション

文字盤に12粒のダイヤモンドがあしらわれた腕時計は、中でも世界に数本しか存在しないリファレンスNo.を冠する希少モデルなうえ、本体裏には彼女の名前が刻印されている。

本来なら彼らでは到底手の届かない物であり、用意するためには少しばかり日高達の力も借りていた。




これは、特別な絆を持つ家族達の“究極”が詰まった代物。






「すっげー綺麗だ！」

「Aちゃん、もっとよく見せて」




凌輝と竜平の言葉に誘われてAが緩やかに手を上にあげた。









「……っ、」




思わず目が眩むほどの煌めきに言葉を忘れる。


細めたAの目に映るものはまるで



彼らとの永遠を示す おそろしく美しい手枷のようだった。










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“ A、俺たちの女神(ミューズ)

　ともに悠久の時を刻もう..... ”













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リルアワ9へ続く…

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