帰ってきたら。-JS- ページ2
.
空港へ向かう時間になって、
Aに電話をかけた。
JS「もしもし？」
A「はい、ジュンスさん。」
JS「あ、さんって言ってる〜、お仕置きね。」
A「あっ！」
JS「うははっ、今どこにいるの？」
A「カフェにいます、ひかりと一緒に。」
JS「そっか♪」
A「...ジュンスは？」
JS「今スタジオだけど、そろそろ空港へ移動するところ。」
A「...あの！」
JS「ん？なぁに？」
A「帰ってきたらいろいろ教えてください。」
JS「いろいろ？」
A「私が忘れていること、初めて会った日から全部。」
JS「...。」
A「やっぱり知りたいから...。」
JS「わかった、毎日少しずつ話すね。」
A「はい。」
JS「長くなるから、ずっと一緒にいなきゃダメだよ？」
A「...うん。」
JS「...ずっと一緒にいてくれる？」
A「...ずっと一緒にいたいです。」
驚いた。
Aがそんなこと言ってくれるなんて。
ひかりからなにか話を聞いたのかな？
5年間を知りたいって言ってくれるのも初めて。
みんなに愛されてるってことが少しでも伝わってれば良いな。
JS「今日から少し離ればなれになるけど、帰ってきたらずっと一緒にいよう。」
A「うん。」
JS「俺の大切な人達とも会ってね。」
A「うん。」
JS「帰ってきたら、おかえりって言ってね。」
A「うん。」
JS「メッセージ送るからちゃんと返してね。」
A「うん。」
やけに素直なAが可愛くて、切なくて。
帰ってきたら、いっぱい抱き締めてあげよう。
今までの俺達の話もしてあげて、
どんなに愛してるか伝えよう。
YH「ジュンス、先に車乗ってるから。」
JS「うん、すぐ行く。」
拓也もすぐ帰国するし、大丈夫。
やっぱり行かないと言いそうになる自分。
ひとつ深呼吸して、そんな自分を抑えた。
JS「...じゃあ、行ってくるね。」
A「...うん！いってらっしゃい。」
明るくそう言ったA。
今日はひかりがそばに居てくれて良かった。
きっと寂しくて苦しいはずだから。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 15人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ユシア | 作成日時：2019年10月27日 21時
