休職。 ページ1
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お昼の後、ひかりとよく遊んだ街に出た。
すっかり変わった街の景色は新鮮で面白かった。
カフェに入って休憩していると、
見覚えのある人がベビーカーで入ってきた。
A「...千秋？」
千秋「え、A！？久しぶりー！」
記憶にあるのは千秋が婚約したところまで。
話すのは不安だったけれど、
ひかりが目をあわせて、安心させてくれた。
千秋「休職してるって聞いて心配してたんだ。」
A「心配かけてごめんね。千秋は元気にしてた？」
千秋「うん！この子産まれた時以来だから、2年近く会ってなかったね。」
A「...もう2歳なんだね、可愛いね♪」
千秋「そう、早いよね〜。」
A「同期のみんなには会ったりしてる？」
千秋「本社のメンバーには会ったりするけど、支店含めては全然だよ。」
A「そっかぁ。」
ひかり「千秋さんもAと同じ本社勤務だったんですね。」
千秋「そうなんですよ〜。」
A「千秋は1年目から活躍してて、婚約も早くて憧れてた。」
千秋「Aだって、大きなプロジェクトの担当になって、その後韓国駐在ってすごいよ！」
A「...あはは〜。」
韓国駐在ってことは、私韓国で仕事してたの？
驚きで次の言葉が見つからなかったけど、
ひかりがなんとか話をつないでくれていた。
千秋「あ、企画の伊藤さんから連絡あったよ。」
A「伊藤さんから？」
千秋「うん、他の同期にも連絡してるみたい。よっぽど心配なんだね。(笑)」
A「そっか、連絡先...。」
千秋「変わったんだよね？少し前から連絡出来なくなったって言ってた。」
A「...そうなんだよね、千秋の連絡先教えてくれない？」
千秋「うん！またご飯行ったりしよ。」
千秋と連絡先を交換したところで、
旦那さんが迎えに来てお別れとなった。
ひかり「伊藤さんって部署の先輩？」
A「うん、直属の女性の先輩。」
ひかり「...そっか。」
A「ところで私休職中なんだね。」
ひかり「あははっ、確かにそこからだね。」
A「休職するときちゃんと手続きとかしたんだよね？」
ひかり「社長さんにジュンスが連絡したみたいよ？」
A「え、ジュンスが？」
ひかり「ぶっ、ジュンスだって良い年の大人だからね？」
A「まぁ、そっか。」
ひかり「なんで連絡取りたいのかな...その先輩。」
少し気になったけれど、
急用であれば会社から連絡があるだろうと
その時は深く考えていなかった。
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作者名：ユシア | 作成日時：2019年10月27日 21時
