年上の恋人

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「ごめんねひか、いつもありがとう」


「…っ、な、なに、急に…」


「ありがとうって思ったから、ありがとうって言っただけ」


「………きもちわりい」


「こら、きもちわるいとかいわないの。」


「………。」


光くんは自分の体を抱くみたいに腕を回して、きもちわりい、と小さく繰り返した。


こら、なんて、俺もなだめるけど、どうせ光くんなりの照れ隠しだ。本気じゃない。


きっとすごい照れてるはず、顔赤いんだろうな。


そう思って顔を上げて隣を盗み見る。


思ったとおり、顔だけじゃなくて耳まで赤い。



(……かわいい)


耳赤いよ、なんて指摘したらどんな顔をするんだろう。


ちょっと気になるけど、少しかわいそうだから、やめておいてあげた。





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