年上の恋人 (ページ8)

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「なんか、作ってばっかりで申し訳ないや～」

「…………本当に思ってんの？」

「思ってるよ！」

「いっっっつも、そんなこと言うけど。大ちゃん料理できねえじゃん」

「うっ………」

(だって、ひかの料理うまいし……)

心の中で言い訳する。そうそう、別に俺だって料理が嫌いってわけじゃないし…。

「いや、俺だって頑張れば……」

「頑張れば？」

「え～っと……」

「…はいはい、いいよもう。今日も俺が作るから」

楽しみにしてて、と言って、光くんが少し笑った。

なんだろう、なんだか今日の光くん……。

(………妙に優しい)

なんだかわからないけれど、違和感がものすごい。

まあ優しいのはいいことだけど。

「ったく大ちゃんは～俺がいなかったら、インスタントラーメンばっか食べて、ぜったい、死んでる」

(な、なにそれ……)

さっきの態度とは裏腹に、突然隣でぶつぶつと文句を言い出した。

でも、セリフと表情が合ってない。

文句を言ってる割には優しすぎる表情で、とにかく、なんていうか、かわいい顔をしていた。

………ツンデレって、こういうことを言うんだろうなあ。

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