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(……だからって、最近誘わなすぎたかも)
さすがに。
付き合いが長いから、なんとなく“今なら押せばいけそう”という瞬間はわかるようになってきたけど。
ちょっとの申し訳なさと、光くんのいじらしさに目眩がする。
27歳、年上の男の恋人が、こんなに可愛くていいんだろうか。
暗闇の中で時計を見やると、時刻は午前1時前で。
………まあ、明日朝早いけど、そんなのもうどうでもいい。
(据え膳喰わぬは……って言うし)
「…………大ちゃん？」
「……ん、なんでもないよ」
おれが押し黙っていたから、光くんは不安そうに俺の名前を呼んだ。
続きをせかすような視線、でもその瞳の色は熱っぽくて、やっぱりもう後戻りはできなそうだ。
(明日は遅刻かもなあ…)
それもこれも全部光くんが悪い。
そう思いながら、もう一度キスをした。
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終わり
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作者名：lilly | 作成日時：2018年2月26日 23時
