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礼拝堂。
さっきふっかさんに案内された、あの大きなガラスの絵がある広い場所か。
宮舘の後をついて、ラウールは礼拝堂に向かう。
礼拝堂に入った後、本来なら神父が立つべき講壇に阿部が立ち、ラウールは一番前の席に腰掛ける。
横には深澤が座り、他の皆は自由に各自好きな席へと腰を下ろした。
ab「じゃ、説明するね。」
全員が席についたのを確認した阿部は、説明を始めた。
ab「まずは予言のことから。この王国には、昔からある言い伝えがあるんだ。
ほら、後ろのステンドグラスにも書いてあるでしょ？
“光輝く石の九つ集りし時、彼らに祝福を捧げよ。さすれば永遠の平和が訪れん。“
ちょっと変な文章だけど…まぁ、昔の言葉だから。」
確かに、阿部の背後のガラスの絵には文字も書かれている。
全文は読めないものの、ラウールにも何となく何が書いてあるのかは理解できた。
所々割れている場所もある。
何者かに割られたのか、もしくは地震などで崩壊したのだろうか。
というか、これは何の絵だ…？
ab「予言は、俺たちのことを指しているんだ。
一つ目の石がふっか。アメジスト。二つ目が佐久間のピンクスピネル。
三つ目は翔太のアウイナイトで、四つ目は舘さんのガーネット。
五つ目は照のサルファー。六つ目は俺のジェダイトね。
七つ目は康二のカーネリアン。八つ目は目黒のオニキス。
そして九つ目が君。……ダイヤモンド。」
ru「ダイヤ…モンド…」
…そういうことか。
今朝の出来事は予言の通りということなのか。
透明の様なこの眼。
これが、九人目という証…
それに気づいた王国兵が、俺をここに連れて来たんだ。
自分でも受け入れが早いとは思うものの、ラウールは納得した。
薄暗い礼拝堂のこの空間に、八人の眼が輝く。
綺麗であるのには変わりないが、ラウールはどこか恐怖を覚えた。
八人の中では落ち着いた色の透明度の高い濃い紫。
ふにゃりと柔らかい笑顔と真逆の、刺すように鋭いマゼンダに近いピンク。
濃いめの色をベースに、海の様に深い青に、
まるでザクロの実のような赤。
眩しいくらいに発色の良い黄色。
透き通るような半透明の深い緑色。
少し赤にも近い様にも見える、濃いめの橙色。
そして、ラウールとは真逆で光を何も映さない漆黒。
特に何かされたわけではないが、鳥肌が立つ。
自らの腕に触れ温もりを与えながら、ラウールは阿部の話の続きに耳を傾けた。
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ゆ(プロフ) - れいあさん» お話書いていただきありがとうございます！更新楽しみにしています！ (2020年12月19日 15時) (
レス) id: a7e52b77bc (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - ゆさん» 大変長らくお待たせしてしまい本当に申し訳ないです。めめラウのお話書かせていただきました…！全4話構成となります。ご期待に添えていれば幸いでございます。是非この作品をこれからもよろしくお願い致します……！ (2020年12月19日 13時) (レス) id: dccccf6903 (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - 晦由さん» いいえ！前からお話の構成は出来ていたのですが、お話の順番の関係で中々公開できず………。本当に申し訳ないです。更新頑張ります！リクエストありがとうございました！！！ (2020年12月18日 23時) (レス) id: dccccf6903 (このIDを非表示/違反報告)
晦由(プロフ) - れいあさん» ありがとうございます！正直、忘れられているかと思ってました(笑)2話読ませていただきましたが、続きが楽しみです^^更新頑張ってください！ (2020年12月17日 23時) (レス) id: c44f20117a (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - 晦由さん» 大変お待たせ致しました、あべさくのお話続編の方で書かせていただきました！全3話構成の予定です。ご期待に添えていれば幸いです。是非この作品をこれからもよろしくお願いいたします…！ (2020年12月17日 23時) (レス) id: dccccf6903 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいあ
| 作成日時：2020年11月21日 19時
