＊ / 唯一の味方 ページ31
dt「……ラウール、喜んでくれるといいんだけど。」
kj「そりゃあ喜んでくれるやろ！」
宮舘の少し不安げな声が厨房に響けば、すぐさま向井の明るい声で掻き消される。
それに間髪入れずに目黒も加わった。
mm「そうだよ。多分アイツは何でも喜んでくれますよ。
今日の誕生日プレゼントの件だって、本気だと思ってなかったらしくて。
何か、誕生日プレゼント買ってやるっていう言葉だけで満足してたっぽい。」
nb「えっ、本気だと思われなかったの？」
mm「うん。前の時も、“俺の為に買うとか勿体無いでしょ”って。」
fk「何それ、良い子すぎじゃん…何か母性芽生えるんだけど…」
ab「ふっかは既に手遅れだよ。」
iw「でも、それじゃ遠慮しすぎだよなぁ…」
dt「時間はかかるだろうね。でも…少しずつ甘えだしてくれたんだから、気長に待とうか。
佐久間、冷やしてあるクリーム、使うから出しておいて。」
sk「らじゃっ！」
fk「…じゃあ、そろそろ起こしてくるか。」
kj「ふっかさん行ってくれるんすか？」
fk「だって暇だし。ついでにちょっと俺の部屋に用事あるからさ。じゃ、行ってきまーす。」
厨房を出た深澤はラウールの部屋へと足を運ぶが、少しした所で足を止めた。
周りに誰もいないのを確認し、Uターン。
…ここからなら、10分も経たずに戻ってこれる。怪しまれないはずだ。
「辰哉……！」
fk「姉さん！」
裏口からこっそり抜け出し向かった先は王宮内の花園。
ここなら、沢山の植物に身を隠すことが出来る。
深澤に“姉さん”と呼ばれた相手は、久々の再会に感極まり深澤に抱きついた。
彼女はその呼び名の通り、深澤の姉である。
三つ年上だが小柄で、とても美しい腹違いの姉。
深澤の家族の中で、唯一今まで彼と大聖堂以外での交流を絶やさなかった人物である。
fk「うわっ！？ちょっと…」
「何よ、いいじゃないのよ久しぶりなんだから！」
fk「まぁ、そうだけど…」
「…で、どうっ？今日は上手くいった？」
勢いを失わずに、バッと深澤の肩を持ったまま体を離した姉は、興味を隠さずに深澤に問う。
純粋な、キラキラとした目で深澤を見つめる。
深澤は子供の頃から全く変わらない姉に少し呆れたものの、どこか安心感を覚えた。
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ゆ(プロフ) - れいあさん» お話書いていただきありがとうございます！更新楽しみにしています！ (2020年12月19日 15時) (
レス) id: a7e52b77bc (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - ゆさん» 大変長らくお待たせしてしまい本当に申し訳ないです。めめラウのお話書かせていただきました…！全4話構成となります。ご期待に添えていれば幸いでございます。是非この作品をこれからもよろしくお願い致します……！ (2020年12月19日 13時) (レス) id: dccccf6903 (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - 晦由さん» いいえ！前からお話の構成は出来ていたのですが、お話の順番の関係で中々公開できず………。本当に申し訳ないです。更新頑張ります！リクエストありがとうございました！！！ (2020年12月18日 23時) (レス) id: dccccf6903 (このIDを非表示/違反報告)
晦由(プロフ) - れいあさん» ありがとうございます！正直、忘れられているかと思ってました(笑)2話読ませていただきましたが、続きが楽しみです^^更新頑張ってください！ (2020年12月17日 23時) (レス) id: c44f20117a (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - 晦由さん» 大変お待たせ致しました、あべさくのお話続編の方で書かせていただきました！全3話構成の予定です。ご期待に添えていれば幸いです。是非この作品をこれからもよろしくお願いいたします…！ (2020年12月17日 23時) (レス) id: dccccf6903 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいあ
| 作成日時：2020年11月21日 19時
