＊ ページ13
ru「似つかわしく…ない……」
sk「“きゅーせーしゅ”は人を救う存在だから、人を殺す剣の練習なんてするなってさ！」
ホント嫌になっちゃう！と佐久間は小さい声で漏らした。
人を救う存在…
昨日も説明されたが、ラウールにはやはりピンとこない。
そんな力が俺たちにあるのだろうか。
とてもあるようには思えない。特に自分には。
祝福を与えられようが、何も変わらないのではないか。
sk「……ラウ？」
ru「ん？あ、考え事！」
sk「ほぉ〜そうでやんすか！」
食堂の重い扉を、佐久間がギィっと押す。
自分より遥かに身体の小さい佐久間がふと心配になり、ラウールも思わず扉に後ろから手を添えた。
昨夜と同じように、建物中に響く音が鳴って、朝食が運ばれてきた。
…やっぱり豪華だ。
昨夜とは違って少しさっぱりした味付けだが、高価な食材であることには変わりなかった。
fk「おはよ、よく眠れた？」
先に食べ終えていた深澤が、飲み物を持ってラウールの隣に移動してきた。
ru「はい、バッチリ！」
fk「そっか、良かった良かった！」
自分のことのように喜ぶ深澤に、思わずラウールも頬が緩む。
…この人の横にいると、どこか安心する。
なんて、王族云々の話は完全に忘れていたラウールは思った。
iw「あ、そうだラウール、もう少ししたら大聖堂に行くけど、その前にこれに着替えておいて」
ラウールが岩本に手渡されたのは、祭服。
全体的には少し黄色がかった白だが、模様部分は純白。
これも半端無く良い生地。
kj「その模様のところ、みんなそれぞれ色違うんよ！ラウールはダイヤモンドやから白！」
mm「本当は透明だけどな」
nb「透明は流石に限界あるわ」
それぞれ色が違う…
とてつもなく凝っているな。
門の外で生活してたせいか、ラウールは予言なんて全く知らなかったが、門の中の人にとっては絶対的な存在なのかもしれない。
でないと、この待遇はあまりに良すぎるだろう。
fk「あとちょうど30分後くらいだから、着替えて待ってて。後で誰かが呼びに行くから。」
ru「わかった。」
岩本と深澤の言った通りに、ラウールは部屋に戻ってすぐ祭服を身につける。
…サイズがピッタリだ。
いつのまに測られたのだろうか。
少し怖い。
特に持っていきたいものも無いし、冷蔵庫のジュースを取り出して飲みながら待っていると、コンコンとノックの音が聞こえた。
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ゆ(プロフ) - れいあさん» お話書いていただきありがとうございます！更新楽しみにしています！ (2020年12月19日 15時) (
レス) id: a7e52b77bc (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - ゆさん» 大変長らくお待たせしてしまい本当に申し訳ないです。めめラウのお話書かせていただきました…！全4話構成となります。ご期待に添えていれば幸いでございます。是非この作品をこれからもよろしくお願い致します……！ (2020年12月19日 13時) (レス) id: dccccf6903 (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - 晦由さん» いいえ！前からお話の構成は出来ていたのですが、お話の順番の関係で中々公開できず………。本当に申し訳ないです。更新頑張ります！リクエストありがとうございました！！！ (2020年12月18日 23時) (レス) id: dccccf6903 (このIDを非表示/違反報告)
晦由(プロフ) - れいあさん» ありがとうございます！正直、忘れられているかと思ってました(笑)2話読ませていただきましたが、続きが楽しみです^^更新頑張ってください！ (2020年12月17日 23時) (レス) id: c44f20117a (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - 晦由さん» 大変お待たせ致しました、あべさくのお話続編の方で書かせていただきました！全3話構成の予定です。ご期待に添えていれば幸いです。是非この作品をこれからもよろしくお願いいたします…！ (2020年12月17日 23時) (レス) id: dccccf6903 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいあ
| 作成日時：2020年11月21日 19時
